恭子と玲子 vol.103 「だよな~~。」
下向きのままで恭子に顔を向ける明彦。
「う~~ん…、サークル…にか~。」
浩二。
「なんだよ…それ…???」
明彦。
「うん…???サークルにばたやんに似合いそうな可愛い女の子、いないかって…、コウちゃんに…聞いたの…。」
恭子。
「……、だよな~~。」
「分かってるくせに、なんで相手が里奈さんなのよ。」
「だよな~~。はぁ~ぁあ。」
「どっから、どうなって、里奈さんになるわけ~???」
「だよな~~んもう~~。」
そう言いながら、頭を掻く明彦。
「まっ、自分の弟みたいに可愛がってくれてるから里奈さん。明彦の事…。そんな気持ちに…ならない…訳でも…ない…けどさ…。…それにしても…。」
浩二。
「田端には…、悪いけど…、掠りもしないぜ…。うん。」
「…だよな~~。」
「…って…、ばたやん…、そればっかし…。」
その時、浩二、
「!!!」
そして、にっこりと…。
「ふ~ん。」
下を向いている明彦。
そして本とノートに目が行っている恭子はそんな浩二に気付いていない。
そんなこんなで、いつの間にか玄関から、
「たっだいま~~。」
と、智香子と玲子の声。
「おっかえり~。」
恭子。
「おっ、いるね、諸君。」
智香子。
「恭子、玲子、ご飯…適当にね。」
「うん。」
「はぁ~い。」
恭子に玲子。
「明彦に浩二も、ゆっくりね。」
「はぁ~い。」
明彦と浩二。
そのまま智香子はお店に。
「さてと…、ご飯、ご飯。」
もう既に、勝手知ったる青山家の台所である。
今やそれぞれが自分の食べたい食材を適当に買い込んで、
青山家に持ち込んでいると言う状況にもなっていた。
「ほい、和からよ~。」
智香子。大皿の盛り付けを、テーブルの真ん中に置いて。
「うわっ、やった!!!」
恭子。
和風割烹せいざん。ここのところ、数か月。何故か客層に少し変化があり、
わずかではあるが、若い客層が目立ち始めていた。しかも殆ど日々満席状態。
それが偶然か…、恭子と玲子がせいざんに通い始めた頃からでも、あるようだった。
和人と智香子。厨房で…、
「さすがは、恭子玲子シンドロームだ。」




