恭子と玲子 vol.102 「…好きな人…、出来たみたい…。」
「あのさ…、実は…。」
明彦。
「うん。」
恭子。
今度は浩二、
「……。」
「ぷっ。」
恭子。
「いやいや…、なんでもない。なんでもない…うん、ごめん。」
クスクスと笑いながら右手をひらひらと…。
「で~~???んん…。」
「これ…って…、尋問…???」
明彦。
「なぁ~訳…ない!!!」
またまた浩二と恭子同時に。しかも、ふたりテーブルを叩いて。
「でしょ。」
恭子。
「だろ。」
浩二。
「…だめだこりゃ。あいあい、あ~~い。」
恭子と浩二、
「……。」
「あのさ…、俺…。」
じっと明彦を見つめる恭子と浩二。
「なん…かさ…。」
恭子と浩二を見合わせながら明彦。
「…好きな人…、出来たみたい…。」
その声を聞いた途端に、恭子と浩二、ふたり一緒に、口を大きく開けて。
「!!!!」
恭子、
「…ば…た…。」
「おいおい…田端…。」
浩二。
そしてふたり同時に、
「やった~~~!!!」
恭子、
「うんうん。…で、相手は…???」
「誰よ…田端…???」
「……。」
恭子、
「お~~~い。」
「いや…、やっぱり…これは…。」
明彦。
「よっ、田端。…男だね~~。」
にっこりと笑いながら浩二。
「でででで…、誰…、誰誰々、ばたやん。誰!!!」
「それ…が…。」
「うんうん。田端!!!」
「……。里…奈…さん。」
その途端、恭子と浩二…、目が点。
恭子、
「ええええ…、ばた…やん…???…今…、何て…???」
浩二、
「た…た…ばた…???…あの…???」
「だから。里奈さん!!!」
またまた浩二も恭子も大きな口を開けて…。
「あ…、あ…、あ…。」
恭子、いきなり顔をノートの上に伏せて…、
「だめだわこりゃ。」
浩二は、両腕を後ろに、両手を畳に付けて天井を見て、
「あ~~~。」
そのまま顔を下に向ける明彦。
やがてむっくりと顔を上げて、本のページを捲る恭子。
両手を畳から放し、そのまま畳に背中を付けて腕組みをする浩二。
「ねぇ~コウちゃん。」
ノートにボールペンを走らせながら恭子。
「ん~~???」
浩二。
「サークルに…誰か可愛い子って…いないの…???」
「うん…???可愛い子…???」




