恭子と玲子 vol.101 浩二と恭子、同時に。
「だろ。俺もびっくりした。初めて里奈さんから、似てるって聞いた時。」
恭子の後ろからいきなり浩二。
「うわっ!!!びっくりした~コウちゃ~ん、いるならいるって言ってよ~~。」
「はは…、ごめんごめん。」
「ねね、コウちゃん。ばたやん、どしたの…???なんか…変…。本なんて、逆さに見たりして…。」
恭子の左側、明彦の対面に座る浩二を見て、田端を見て恭子。
「へっ…???田端…???…いや…、何…、どうかした…、田端…???」
「いや…、別に…何でも…。」
少しつまらなそうな顔をして明彦。
「あっ、田端…、もしかして…あれ…、本当は…、気にしてる…。」
「あ~~いやいや。」
いきなり自分の目の前で両手をひらひらさせる明彦。
「それはない、それはない。うん、絶対にそれはない。」
「じゃ、なんだよ、ここに来るまで、全然そんな感じじゃなかったじゃんか。」
「何々…、あれ…って…???コウちゃん…???」
「な~んでもないって、恭子。」
「な~んでもないって事…、ないでしょ。なんか…違う。いつものばたやんと…。」
「いや…、そんな…事は…。」
「あるでしょ。」
今度は、浩二と恭子、同時に。
「あっ。」
恭子…。
「あっ、はは…。」
浩二。
「なんなんだよ、おまえら…、ふたりして。」
「ばたやん!!!」
「田端!!!」
またまた浩二と恭子、同時に。
「ハレ…。おいおい…。」
ジっと、明彦を見つめる浩二と恭子。
「で~~???」
何故か、同時になる浩二と恭子。
「お~~い。」
やれやれ…とでも言うような調子で明彦。
恭子は浩二を見て顔を傾げて、
「…???」
浩二も恭子を見て顔を傾げて、
「???」
「わ~かった、わ~かった。…ったく~。」
明彦。
「うんうん、分かりゃいいのよ。」
まさかのまた同時に浩二と恭子。
今度は恭子が赤くなって、浩二も…、
「あっ…。」
「なんなんだよお前等は!!!」
いきなり大声を出す明彦。
「まっ、偶然に偶然が重なって…。」
浩二。
「私たちの事はいいから、ばたや~ん!!!」
そう言って、テーブルを叩く恭子。
「あっ…、はい…。」




