恭子と玲子 vol.100 「…どうか…した…???ばたやん…。」
「そっか~、恭子、大阪か~。しかし凄いよね、そんな人気なセミナー。応募者多数の場合は抽選でなんて。」
客の入りも一区切り着いた店内、厨房の近くで智香子に玲子。
「ふたりの名前書いて申し込んだから、てっきり、ふたり共受講できると思ったんだけど…、甘かったねぇ。」
「…でも…、ありがと、アンチーフ。私と恭子に、そんなことまで…。」
「な~に言ってる。私と和が好きでやってること、んふ。つべこべ言うんじゃねぇわい。かか。」
玲子の額を人差し指でチョンと、智香子。
そして…、
「あっ、いらっしゃいませ~。どうぞ、こちらへ…。」
玲子。
「こんちわ~明彦で~す。」
「浩二で~す。」
青山家の玄関からふたりの声。
「…ん…、誰…、これは…、もしかして…、恭子の靴…???おっ邪魔しま~す。」
と、ふたり。
「あっ、ばたやん、コウちゃん。」
玄関に歩きながら恭子。
「ムフフフ…、コウちゃん、ざ~んねん、玲子…、バイトだよ。」
「ははは…、の…ようで…。…と、言う事は、安藤さんも…か…。で…、恭子ちゃんが…休み…か…。…と~、和人さんに、ちょい…挨拶。」
浩二。
「うん。」
そして、
「和人さん、お邪魔してます。」
「おぅ、浩二、ゆっくりして行け。」
和人、
「ありがとうございます。」
夏輝、
「いらっしゃい。」
「ども。」
「しかし…えらい熱心だね恭子…おま…。」
明彦。
「あったり前でしょ。こんだけ和兄ぃとアンチーフにお世話になってんだから、夢に向かって、一歩ずつ、コツコツと…。勉強しないと…。」
「ふん、一歩ずつ、コツコツと…。」
「…って、言うか…、ばたやん、それ…、本…、逆さまなんだけど…。」
「えっ…???あっ…、はははは…。」
「…どうか…した…???ばたやん…???いや…、森永悠希…。」
「…って~~、お前もそれ言う。」
「いや…ごめん…。でも…見れば見るほど、似てるわ…。今まで気付かなかったわ。くくく…。」
「はぁ~あ…。」




