恭子と玲子 vol.099 「中、見てみな。」
「経営セミナー、受講の抽選に選ばれた。」
隼人。
浩二、
「やった~~!!!」
ガッツポーズの浩二。
「…ん…???…でも…、田端…は…???」
「残念ながら、かなり人気があると見えて、うちでは、お前、浩二ひとりみたいなんだ。」
「あっ…。」
浩二。
「いぇ~い、やったぜ浩二~ん~。」
にっこりと明彦。
「あ…、いや…、俺…ひとり…。…いいの…田端。」
「いいって、いいって。行ってこいや。うん。」
「…んじゃ…、お言葉に甘えて…。」
「おぅ。」
「うん。行ってらっしゃい、浩二。」
隼人と里奈。
そして一方こちらは青山家。準備中の和人と夏輝。
バイトが休みの恭子、青山家で勉強中の恭子に和人。
「恭子、これ。」
「ふん…、なにこれ…、和兄ぃ…???」
「中、見てみな。」
「ふん。…っと~。…経営セミナー受講案内…。え゛――――――っ、私の名前!!!」
「そうだ、恭子、おまえ…、大阪行って来い。」
「お…お…さかって…。…え―――――っ。はぁ~~~~!!!」
「おまえと玲子には悪いが…、智香と申しこんでいたんだ。…で、抽選で、恭子、おまえが選ばれたと…。」
「あ…、あっ…、あ~~。」
口をポッカリと開けて恭子。
「何が…どうなって…、こんな…。」
「なにやら…かなり人気のセミナーと言う話だ。しかも…これ…大学も公認と言うことらしい。」
「…い…、いや…、でも…、わ…た…し…。こんな凄いところ…、まだ…。それに…。」
「だ~いじょうぶだ、全て俺と智香に任せろ。逆に、智香の方が乗り気だったんだ。」
「…そん…な…。玲子…。」
「ん…、玲子にはもう…今頃、智香が話してるはず。」
「和…兄ぃ…。」
「それくらいの事…、俺たちにも…、やらせろ。」
いきなり目頭を熱くして、鼻まで薄らと赤くして、
ゆっくりとその場を立ち上がる恭子。
「10日間のセミナーだ。」
和人。
そのまま和人の体を抱き締める恭子。
「ありがと…、和兄ぃ。ありがと。」
「よし、頑張って来い。」
恭子の頭を撫でながら…。
「うん。」




