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【第二部完】AIにリストラされた俺、異世界で「生成AI」を使いこなして成り上がる〜進化する相棒と共に世界をハックする〜  作者: ikura
(未定)

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90/101

5

「はあああっ!」


リィザが地を蹴った。強化魔法を纏ったその体は一瞬でトカゲの懐へと潜り込み、魔力で輝く剣を閃かせる。


一太刀、そして二太刀。

岩のように硬い鱗をバターのように切り裂き、リィザは着地と共に剣を鞘に納めた。二頭の「岩喰い大トカゲ」は、何が起きたのか理解する間もなくその巨体を沈ませた。


「……あ、呆気ないな」

「人間ってこんなに強いのか……」


呆然とする村人たち。しかし、すぐに我に返った子供たちがリィザに駆け寄る。

「お姉ちゃん、すごーい!」


ザルガスも豪快に笑いながらケンジの肩を叩く。

「ケンジ、魔族の将軍と一騎打ちで勝ったってのはあの子だろ。半端ねぇな!」

「自慢のパートナーですよ」

ケンジは少し誇らしげに答えながらも、視線は村の入り口へと向けられていた。


「村長さん。いつもこんな風に急に魔物が襲ってくるんですか?」

ケンジが問いかけると、杖を突いた年配の魔族が溜息をつきながら歩み寄ってきた。

「ああ……囲いの劣化していてな。石を積むのも重労働だし、かといって戦士は狩りに出ねばならん。常に見張りをつけるわけにもいかないのが、この村の悩みでな」


ケンジは少し考え込む。


「……村長。もしよろしければ、私が村の防御を強化しましょう。土魔法で強固な外壁が作れます」


村人たちはざわついた。だが、ザルガスが「こいつの言うことは信じていいぜ」と太鼓判を押すと、村長は顔を上げた。


「……お礼は何を望む、人間よ。我が村は豊かではないぞ」


「お礼は、あそこにある『石の人形』を調査させてください」


ケンジが指さした先、苔むしたゴーレムを見た瞬間、村長の顔が険しくなった。

「……失われた文明の遺物であり、村の守り神として数百年ここに座している。そう簡単には……」


「でも、お姉ちゃんたちが助けてくれなかったら僕たち食べられてたよ!」

子供たちが村長の服の裾を引っ張る。ザルガスも加勢した。

「なあ村長。こいつは魔王陛下とも渡り合った男だ。下手なことはしねえし、壁を作ってくれる恩を考えれば、少し見るくらい安いもんだろ?」


しばらくの沈黙の後、村長は折れた。

「……わかった。子供らを救ってくれた恩、そして停戦の立役者への礼儀として、調査を許可しよう。ただし、見るだけだ。持ち帰ることは断じて許さんぞ。あれはこの村の魂なのだから」


「承知しました。約束します」


ケンジは頷き、心の中でノアに呼びかける。

(……ノア、聞いたか? 調査許可が出たぞ)


((*´Д`)……はい、マスター。感無量です。ああ……、楽しみでシステムクロックが加速します……!早速スキャニングを。物理接触による深部解析のシミュレーションを。)


「落ち着け、ノア。……まずは壁の修理からだ」

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