第10話 山を爆発させたら、王様も来ました。
山が突然ひとつ無くなったことで、魔王の仕業か? 他の勢力の仕業か? はたまた 天変地異か?
イースト・ドラゴンズ・バレー王国から調査隊が派遣されることになった。
ー王宮 謁見の間ー
宰相 「急ぎ、あの山を調査して来てください!」
マリア 「わかりました。部下を連れて行って来ます」
マリアが立ち去ろうとする その時 王様が入って来て
王様 「あれ もう終わった?」
宰相 「あの山を調査して来るよう指示しました」
王様 「そうだね 鳥達と会話したけど 怖がっていたよ」
「よろしく頼むね マリア君」
マリア 「はい! では、行って来ます」と立ち去る。
ー山があった場所ー
一面砂漠になり 砂埃が立ち そこには立ち入り禁止の看板のみ
マリア 「……」
「一体何があったのだ!」
一緒に来た部下たちと離れ あたりを調べていると……
突然 砂の中から小型ロボが現れ 目の前を走っていく
マリア 「ピーピー君?」
(……そう言うことか……)
(三太郎殿が言っていた大量破壊兵器というやつか……恐ろしい)
マリアは身震いするのであった。
小型ロボの後を追うマリア ボロい木造の家の中に消える小型ロボ
家の中を窓から覗き込むマリア
木の床 囲炉裏 その他に目立ったものはなし 昔の日本風の家 ガランとした部屋
しかし、さっき入った小型ロボの姿がない。
マリアは家の中に入る。周りを見ながら歩を進めると
部屋からは前の三太郎の家の時にも嗅いだ火薬の匂いが充満している。
ちょうどマリアのおしりの下 地下から三太郎が顔を出す。
三太郎 「あれ そのお尻はマリアちゃん」
マリアは条件反射で三太郎の顔面をビシッ!と蹴り上げる。
三太郎の鼻血が飛び散る。
三太郎は鼻のあたりをおさえながら「ひどい 久しぶりの再会なのに……」
マリア 「すまない つい条件反射で……」
「そのお尻はマリアちゃん とは、どう言うことだ?」
「わ・わ・私のお尻は何かおかしいのか?」
三太郎 「そんなに引き締まった女性のお尻は、他に見たことないよ」
マリア 「そ・そう言うことか……」
三太郎 「何しに来たの?」
マリア 「……」
三太郎 「もしかして、捕まえに?」三太郎はビクついた目でマリアを見る。
マリア 「いや、三太郎殿が突然消えて心配していた」
「とにかく無事で何よりだ」
建物の外から部下の声
部下A 「マリアさん 何か見つかりましたか?」
マリア 「いや ただの空き家だ」
ピー ピピー と変な音が鳴る。
マリア(小声)「シーーーー」
「特に何も手掛かりになるようなモノはないな 暗くなる前に帰ろう」
マリア(小声)「三太郎殿 またいつか」
と言って部下を引き連れ 山を降りていく。
ー王宮 謁見の間ー
マリアが、王様・宰相・騎士団長に呼ばれて 謎の爆発の報告
マリア 「確かに山は、跡形もなく無くなっていました」
「果たして何が起こりあのようになったのか原因不明です。天変地異か何かだと思います」
宰相 「そうか!魔族とは関係なさそうなのだな」
マリア 「はい 魔族は絡んでないと思います」
宰相 「とりあえず安心した」
騎士団長「マリア 下がっていいぞ」
ー王宮 王の部屋ー
王様が部屋で部屋着のパンツに履き替えようとしていた。
ー王宮の廊下ー
廊下を歩くマリア 本当に小さい声でブツブツと独り言
「あれは間違いなく 三太郎殿が作ると言っていた 大量破壊兵器なるものだろう」
「ひとつの山が消えて無くなるようなモノ 本当に人間が作れるのか?」
「ドラゴンや巨人族でも あそこまでの爆破はありえない」
「あまりにも異常な力だ。私はどうすれば良いのだ……」
普段は王冠で見えない王様のもうひとつの耳が、マリアの独り言をキャッチ。
王様 「確かめねばならん」と履きかけてたパンツを脱ぐ。
パンツを脱ぐ おしりには短いけど尻尾もある。
この国には 王様が裸の時 見て見ぬふりをしなければいけない法律があり 子供であろうが死刑となる そのためみんな目をそらすのであった。(基本的に王様がお忍びで城下に行くために使うので、過去に死刑になった人は、いないし特に誰も何も言わない)
王宮を抜け出すと 大トリに乗る用の皮パンツを履き 大トリに乗りダッシュ!
ーイースト・ドラゴンズ・バレー 北門ー
川を使った大きな荷物が届く時ぐらいしか使用してなく この国で一番使われていない出入口
門番として二人の男がヒマそうに立つだけ
門番A 「今日もヒマだな」
門番B 「いいことじゃないか これで給料もらえるんだから」
王様は大トリから降りるとパンツを脱ぎ、大トリを連れて門番の前を堂々と歩いて通過
王様を目撃した門番は目線をそらし考え込む
門番AB(王様を止めたり 王宮に報告に行ったりすれば 見て見ぬふりをしなかったことになる どうすればいいんだ……)
迷った結果 門番の二人は、お互いアイコンタクトすると殴り合い倒れ 気絶したふりをした。
王様 「すまぬな」と倒れた門番達に声をかけ
王様は大トリにまたがり 北門を後にする。
ー山があった場所ー
砂埃が立ち そこには 立ち入り禁止の看板の前
大トリから降りる王様そこで目にしたのは 三太郎
王様も三太郎が追放の原因になったのは
何やら危ないものを作る コトだったのは報告で聞いていたので、すぐに理解。
王様 (こんな危険なものを……この男が作ったのか?)
(味方にしなければ……こんな恐ろしい男、敵に回すワケにいかん)
「すべては私の独断 今の王国には、そなたの力が必要だ! このワシの顔に免じて戻ってくれぬか?」
三太郎は実験の最中で耳を塞いでいたため、王様の言葉が聞こえない。
王様 「……」
「もしもし 聞こえてますか?」
三太郎 両耳を塞ぎ 足の指で「3・2・1」小型ロボのお腹のボタンをポチッピッ、と機械音が鳴り
音よりも先に、「世界が消えた」と錯覚するほどの光。
続いて……ダダダーーーーーーーーーーーン! となりの山が大爆発!!! 爆発音が響き渡る。
上昇気流の空気の流れとともに ゆっくりとキノコ雲が上がる。
王様の目の前での爆破 腰を抜かす王様 王様を置いて逃げてしまう大トリ
三太郎 「成功 成功 いやー、今日もいい爆発だったなあ!」
「あれ!王様じゃん 何でいるの?」
王様 「ダメじゃ 腰が立たん」
「ワシを担いで国まで連れて行ってくれぬか」
三太郎 「しょうがねーな」
ー王宮前ー
王様がいなくなり 大トリだけ帰って来たため 騒がしい王宮
マリアは王様を背負って王宮にやってくる三太郎を いち早く見つけて
一目散に三太郎の近くまで行き 土下座状態
マリア 「王様 申し訳ありません。ウソの報告をしてしまいました」
王様 「良い 気にするな」
「それより恥ずかしいから なんか乗り物を頼む」
三太郎 「恥ずかしい? 王様いつもパンツ一丁で裸じゃないですか」
マリアが腕をクロスにして(それは言っちゃダメ)
王様 「そうであったな ははははははは」
王宮から次々に兵士が駆けつけ
兵士 「王様こちらへ」と王様は連れて行かれる。
兵士等が三太郎を取り囲み 三太郎のお尋ね者の絵(悪意がある似顔絵)を持ち出し
「お尋ね者だ!」
「王様を拉致した犯人を捕まえろ!」
三太郎 「え!」
三太郎の上に兵士たちが一斉に伸し掛かり身動き取れない。
王様 「そのものはいいんじゃ」と王様の声は聞こえるものの
三太郎は牢屋に……
お読みいただきありがとうございます。
次回は、魔王杯 決戦前夜です。
第11話は、来週の月曜日05/04 20:00 公開予定です。よろしくお願いします。




