5月の公式戦 8
タイム明け、#4イッちゃんのサーブが続く。
今日は#4イッちゃんのサーブが当たっている。
強いサーブがパパクラブBコートに向かった。
パパクラブBはバックセンターがレシーブしたが、タイムアウトの時に陽介が予想していた通り、ダイレクトでSIEGコートに返って来た。
SIEGはハーフセンター#9じょんちゃんが、怪しいオーバーパスでセッター#5フサエちゃんにパス。
#5フサエちゃんは、これまた怪しいオーバーでサーブを打って急いでポジションに戻っていたレフト#4イッちゃんにトス。
#4イッちゃんは、パパクラブBの不揃いの2枚ブロックからブロックアウトをとった。
そもそも#9ジョンちゃんの怪しいオーバーパスは第一レシーブなのでドリブルの反則はないが、トスを上げた#5フサエちゃんのハンドリングは前回程とは言わないが、かなり怪しかった。
しかし、前回の#5フサエちゃんのハンドリングをドリブルの反則をとらなかった主審は、今回の怪しいハンドリングも当然ながら反則にしなかった。
SIEGはコート中程に集まり、「せ~の、SIEG!」と大声で言いながら大喜び。
さもあろう、所々怪しいプレーはあったものの、まるでバレーボールをやっているような得点のとり方だったのだから…。
陽介は、大きな声で「ナイスプレー!、良いぞ!、このまま、このまま!」と言った。
パパクラブBは、SIEGのこのプレーですっかり意気消沈してしまった。
パパクラブBには、もうタイムアウトも残っていない。
結局チームの悪い雰囲気を立て直すことが出来なかったパパクラブBは、この後#4イッちゃんのサーブを受けきることが出来ず、#4イッちゃんが2本のサーブをミスして得た1点と、#3アブちゃん・#5フサエちゃんが2本のサーブをミスして得た2点、合計3点をとっただけでこのセットも落とし、敗退した。
SIEG21-12パパクラブB
試合が終わり、両チームがエンドラインに並び、主審の吹笛と共に双方がネットに駆け寄り挨拶をして握手をした。
SIEGの面々は、試合をしていたコートで別のチームの試合があるので、体育館の外に出て陽介の前に集合した。
陽介は、開口一番「おめでとう!、私が監督になって初めての勝利ですネ!、怪しいプレーはたくさんあったけど、公式戦は勝つことに一番意味があり、そしてこれからのモチベーションにつながります。ただパスのハンドリングを含めまだまだ練習をしなければならないことも理解出来たと思いますし、何よりもサーブが如何に大切かと言うことも理解出来たと思います。次の試合に勝てば7部に昇格です!、次の試合も出来ることを一生懸命やりましょう!、なぜならばそれ以上は出来ないのだから…。」と言った。
SIEGはキャプテン#4イッちゃんを中心に、初勝利に大喜び。
陽介から、「まだ早い、次の試合に勝ってから喜びましょう!」と言われるくらいだった。
#5フサエちゃんが陽介の所にやって来た。
そして、「監督、ありがとうございました。やっと勝てました。しかもバレーボールをやった感が物凄くあります。監督は勝ってのみこそ味わえる喜びや楽しさがあって、それを味わうとバレーボールが辞められなくなるって言ってたけど、本当だった。」と満面の笑みで言った。
陽介は「バレーボールをやった感が物凄くあります。」という言葉に苦笑いをしながら、「とにかくおめでとう!、ちなみに勝ってのみこそ味わえる喜びや楽しさは、試合ごとに違いますよ!、だから次の試合を全力で戦ってネ!」と言った。
#5フサエちゃんはあらためて陽介監督にお礼を言い、「陽介さんに監督を頼んで良かった!」と言った。
陽介は#5フサエちゃんから感謝をされ、まんざらでもなかったが、「これって最下部で一勝しただけだよネ?、何かもうやり切った感があるけどこの先大丈夫なんだろうか?」と不安になった。
SIEGは、次の試合で7部昇格を目指す。




