表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
42/51

5月の公式戦 4

 #9じょんちゃんのサーブが続く。


 パパクラブBは、バックセンターがレシーブ。しかし体重が後ろにかかったレシーブのボールは、ほぼ真上に上がった。


 そのボールをバックレフトが走り込んでホロー。3コンタクト目をバックライトがチャンスボールで返した。


 SIEGはサーブを打ち終わった#9じょんちゃんがオーバーで#5セッターフサエちゃんにパス。#5フサエちゃんはレフト#4イッちゃんにトスを上げた。


 ネットから離れ、さらに短いトスを#4イッちゃんは打ち切れず、オーバーで相手コートに返した。


 パパクラブBは、「チャンス!、チャンス!」と言って中衛ライトがオーバーでセッターにパスをした。と思ったらドリブル「ワン~!」。しかし第1レシーブのため反則はなくハーフセンターがそのボールをアンダーでレフトアタッカーに二段トスを試みる「ツー~!」。だがそのボールはSIEGコートライト側サイドラインを遥かに割りアウト。


 SIEGは「ラッキー!!!」と言って全員がコートで肩に手を回し、「せ~の、SIEG!」と大きな声を出した。


 やはり、下部に所属しているチームは、オーバーパスやアンダーパスの精度が劣る。相手のミスではあったが、基礎練習の繰り返しが重要だとあらためて陽介は思った。


SIEG3-1パパクラブB


 #9じょんちゃんのサーブが続く。


 しかし#9ジョンちゃんは2本のサーブをミスした。


SIEG3-2パパクラブB


 パパクラブBのサーブ。


 強いサーブがSIEGコートに飛んで来た。


 SIEGはバックレフト#13オキヨちゃんがレシーブを試みるもコート外に弾いた。


 パパクラブBのサービスエース。


SIEG3-3パパクラブB


 パパクラブBのサーブが続く。


 陽介はパパクラブA・Bとの練習試合を思い出した。


 「このサーバーは、パパクラブBの中でも強いサーブを打つ人だった!」と。


 陽介は嫌な予感がした。


 確かに下部の試合である以上サーブの殴り合いになることは予想をしていたが、この強いサーブが続くとSIEGはレシーブ出来ない。練習試合でもこのサーバーがサーブを打つ時はSIEGのレシーバー陣は全くレシーブ出来なかった。練習試合でもそうであったようにこのサーバーがミスするまで我慢するしかなさそうだと。


 SIEGは飛んでくる強いサーブをレシーブすることが出来ない。


SIEG3-4パパクラブB


 そしてこのサーバーが連続で3サービスエースを取ったところで、陽介はタイムアウトを要求した。


SIEG3-7パパクラブB


 さっきまでの元気は何処へ行ったやら、SIEGのメンバーは意気消沈して下を向いてベンチに返って来た。


 陽介は、「皆、なんでそんなに静かになっちゃったの?、もっと声を出して元気よくやろうよ!」と言い、「今の状況を打開するために、相手のサーブミスを待っているだけだと進歩もないし、あまりにも他力本願。だから勇気を持ってサーブレシーブにチャレンジしましょう!」と言った。


 すると#4イッちゃんが、「監督!、もっと具体的な指示をして下さい!、チャレンジをしていますが今の私達では相手のミスを待つしかありません!」と言って来た。


 陽介は、「#4イッちゃん、今のSIEGの実力を身をもって感じてますね。それが分かっただけでもチームとして進歩したと思いますよ!。ただ#4イッちゃんの言うようにこのまま成り行きに任すのもどうかと思うので、一つ打開策を授けます。先ずは勇気を持って飛んでくるサーブに対峙すること。次にそのボール大して体ごとぶつけること。そして体ごとボールにぶつける時の体重の移動は、パパクラブBのコートに向かってすること。ネットの高さとかコートの広さとか全く関係なく但し体重の移動はパパクラブBコートにすること。勢いのある強いサーブですが勇気を持ってやってみて下さい!」と言ってコートに送り出した。


 SIEGのメンバーは、キャプテン#4イッちゃんをはじめ、「この監督何を言ってるんだ?」という表情でコートに戻ったが、陽介は主審のサーブ許可の吹笛が行われる前に大きな声で「皆!、やろうとするんだよ!、やらなければ何も変わらないよ!」と言い、さらにキョトンとしているメンバーに「返事はぁ???」と無理矢理同意を求め、全員に返事をさせた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ