ここで筆者の言い訳 1
ここに連載しているのは、筆者の経験してきたことを赤裸々にほぼほぼノンフィクションで書いている物だが(登場人物・団体名・地域・地区名などは、全て仮称となってます)、前回投稿してから暫く間が空いてしまったのには訳がある。
実は、陽介は長年の重量級の体のもとバレーボールを指導し続けて来たが、それが祟ったか突然左股関節に激痛が走り、それ以降普通に歩いていても突然左股関節が痛くなり動けなくなったり、階段を昇降するにも不便を感じるほどの痛みが続いた。
やむを得ず、整形外科を受診したところ変形性股関節症との診断を受けた。当初は2㎞位歩けるのであれば何も手術をして人工関節を入れなくても良いのではないかとという医師の見解であったので、そのつもりで時々おとずれる激痛に耐えながら日常生活を送っていたが、つい最近その激痛が万度おとずれるようになりあらためて整形外科を受診した。
すると診察をした医師から、「レントゲンを見ると、以前より悪くなっているので、歩けるうちに手術をした方が良い。」と言われた。
陽介は、「手術から社会復帰をするまでに、何日位かかりますか?」と尋ねた。
医師は、「社会復帰という意味ならば10日。退院という意味ならば、早ければ2週間遅くても3週間だと思う。」と言った。
ちなみに医師が陽介に伝えた退院にかかる目安の期間は、かなり現実的ではないことが後で分かったのだか、この時の陽介には当然ながら知る由もなかった。
陽介の今現在の状況は、この連載が終わった後に連載をしようと思っている、某県の私立高校の男子バレー部を指導中。
そして医師から言われた2週間~3週間の期間であれば、丁度指導している高校が期末試験期間でクラブ活動が休止状態にある。
陽介は、医師に「では、宜しくお願い致します。」と言い、早速入院と手術の日程を決めた。
そして迎えた手術日。
陽介は歩いて手術室に向かい、執刀してくれる医師や看護師に丁寧に挨拶をして手術台に横になった。
暫く医師と会話をしたが、その後病室のベットで起こされるまで全身麻酔の影響か、全く意識はなかった。
ただ、病室で起こされ意識を回復した時、恐ろしく気持ちが悪く吐き気を伴っていた。
そうした中、執刀してくれた医師から「手術は成功しました。安心して下さいね。」と言われたのを記憶しているが、その直後また寝てしまったようだ。
どの位寝たのであろうか、痛み、いや激痛を感じ目が覚めた。
慌ててナースコールのボタンを押そうとしたが、激痛で体を動かすことすら出来ず、手術直後という事でナースセンターの目の前の病室に入っていたことをいいことに、大きな声で看護師を呼んだ。
看護師は直ぐに駆けつけてくれた。
あまりの陽介の痛がり方に、宿直の医師も駆けつけ点滴の中に強めの痛み止めを追加で入れてくれた。
そしてその効果があったか、陽介は暫く激痛に耐えた後あらためて寝ることが出来た。
翌朝、6:00に看護師が様態を見るために陽介を起こしてくれた。
看護師は、体温を測り血圧を測りそして血糖値を測って、「問題はないですよ~。食事は8:00頃になりますから、それまではゆっくりしていて下さいね。」と優しく話してくれた。
しかし続けて、「本日の午前中からリハビリが始まりますから、頑張って下さいね。」とさらに優しく話してくれた。
陽介は、「はぁ?、手術したのは昨日ですよね?、その翌日にリハビリを始めるんですか?」と引きつりながら看護師に尋ねた。
看護師は、「人工関節を入れる手術をした方は、手術翌日からリハビリを始める方が復帰が早いという医学的根拠があるようですよ。頑張って下さい!」と話してくれた。
陽介は、「はい。」と言ったものの、痛みで全く動けないこの状況でどうリハビリをするのか、恐怖さえ覚えていた。
8:00朝食が届いた。
ベットの上で動けない陽介は、電動ベットのボタンを押して上半身を起こし、ベットの上にセットしてくれたテーブルの上のいわゆる病院食を食べた。
リハビリの恐怖からか、全く味が分からない、量の少ない少ない少ない病院食を食べた。
そして、これからおとずれるリハビリのことを考えながら、再び寝た。




