チュートリアル、始まりの言葉
□7月26日
目を覚ますとベットの横にダンボール箱が置いてあった。
一緒なぜ?と思ったがダンボール箱が昨日春留に頼んでおいた〈ファンタスティックワールド〉だと思い出すと、俺はベットから降り、おそらくあの2人が朝飯を食べているであろうリビングへ向かった。
リビングへ向かうと。
遠くから見ると女の子にも見える(最も近くから見てもたまに女の子に見えるのだが)『ハル』こと浅田春留がハムとチーズを挟んだサンドウィッチを食べており。
対照的に身長が高く顔が整っており、言わゆるクール系の美女と呼ばれる『マナ』こと伊藤真奈がおそらく豚肉を挟んだサンドウィッチを食べていた。
2人は俺にきずくと。
「おはよう結衣!ゲームを始める時は楽しみだな!私は何の職につこうか悩んでて眠れなかったぞ!」
「おはよう〜真奈は魔法使い系統の職か杖を使って攻撃出来る系統の職じゃないとダメなんじゃないかな〜春留もそう思うよね〜?」
真奈は基本的に静かなんだが新しくゲームを始める時とテンションが上がってる時にはどうもうるさくなるなと思いつつ...
「おはよう2人とも。やっぱり真奈は魔法使い系統か杖というか棒で戦える系統の職がいいと思うけどな。俺はいつも通り【剣士】を選んで春留は【拳士】だろ?それなら真奈は魔法使い系統の職にどうしてもならないか?杖メインに持つ職あるんならそっちかもしれんけどさ」
「お前らは馬鹿なのか?しっかりとwiki見ると【杖士】あるだろ?これだから攻略サイト見ない馬鹿どもは...」
「お〜珍しい〜そんな職あるゲーム初めてじゃない〜?結衣も朝ご飯食べ終わったことだしチュートリアルやってゲーム内で集合しよ〜」
「おーけー、それじゃまたゲーム内でな2人とも」
「ほい〜」
「また後で〜」
春留と真奈と別れた後〈ファンタスティックワールド〉を俺のVR機につけて。
VRゲーマー三箇条。 トイレ良し、水分補給良し、ベットに横たわって。
〈ファンタスティックワールド〉を起動した。
きずくと白一面の世界にいて、目の前に白い兎が赤い蝶ネクタイを付けて二足歩行で立っていた。
「やぁこんにちは、新たな〈訪問者〉さん。私の名前は管理AIの1人ラビットさ、では早速君が使うキャラクターを作っていこうと思う。では最初に名前を教えてくれるかな?」
愛くるしい見た目なのに歳をとってる男のような声に面食らいつつ名前を『ユイ』と登録した。
「ふむふむ。ユイ君だね。次は最初に渡される武器の種類を選んで貰おう。最初に渡される武器が決まっていないならば初期の武器が乗っているカタログを渡すのだがどうするんだい?」
「え〜っと片手剣あるかい?出来たら120cm程がいいんだが...」
「120cmだね?ほら、これでいいかい?次は最初に渡す物の説明をしておこう。まずさっき選んもらった武器。言わゆる初期武器と言う奴だね。それと初期防具、これは普通の町民の服装だ。次に収納カバン、所謂アイテムボックスだね。これは教室1個分位の大きさのものまでしか入らないから宜しくね。これは《窃盗》のスキルやアイテムボックスが破壊される、PKによるランダムドロップ等で中身が無くなるから注意が必要だね。あと10000マーニ、現実世界で言う1万円だね。では何か質問あるかい?」
教鞭を執る様に教えられたそれについて考える。
アイテムボックスは問題ない。恐らく高価になるが《窃盗》のスキルを妨害する高価が着くものがあるのだろう。
初期資金は思ったより多いと思ったのが現状の感想だ。多分問題は無いと思うが。
「ふむ。問題は無さそうだね。次は描写設定だね。リアル描写からアニメ調他にも様々なものがあるが何がいいかい?」
おっとこれは沢山あるなでもこれは一択だ。
「とりあえずリアルかな、次はなんだい?」
「成程。次は容姿を設定してくれ。基本的に人型から離れれないからそこは注意してくれよ。」
「う〜んこういうのめんどくさいから現実の容姿を反映して髪の毛は銀髪にできるかい?できるならそれで終了したいと思うのだが...」
「わかった。了解だ。」
ラビットが話終わると目の前に鏡が出現し、俺を移していた。
「おお、完璧だ、ありがとな。」
「ふむ。なかなかだな、次は君に〈エッグ〉を渡そう。〈エッグ〉には種類があって。
プレイヤーが使うことが出来る武器になるType:ウェポン
プレイヤーと一緒に戦ったりすることが出来るType:アニマル
プレイヤーが騎乗して移動の足として使えるType:ライダー
プレイヤーやモンスター等に作用する結界を作ることが出来るType:バリア
が大まかな4つだね。進化したりレアなカテゴリもあるけどこれが基本かな?質問はあるかい?」
進化とか言ってるがどれくらいまである?とか聞くのはつまらないのでいいだろう。
「とりあえず痛覚設定をONにしてくれないか?」
「ふむ。了解した。何故痛覚設定をONにするのかだけ教えてくれるかな?」
「痛みがないとゲームで生きているって思わないからかな〜」
「成程。変な奴もいるもんだな、では右手を出してくれ」
俺の手の上をラビットがかざすようにすると俺の手に宝石が着いた。
「次は最初に降り立つ5つの国の説明だね。」
ラビット氏の説明曰く
『ファンタズマ』という国は魔法の技術が特に発展しており、日々様々な魔法が研究されており、魔法を使う系統の職に着く人に人気の国らしく、〈魔道具〉と呼ばれ魔法によってある程度役割を決めそれを何回か繰り返す物の高級品が良く、流通されているらしい。
『カスター』という国は【ワールプール】と呼ばれる海の上に浮かんでおり、海地に適した職等がつく事ができ海の中には《UBM》などがいるらしく海の下に行くほど出てくるモンスターが強くなってしまいたまに『カスター』を襲ってくるモンスターがいるため常時海域の掃討依頼などが多く出されてるらしい。
『ティア共和国』という国は言わゆる世界樹みたいな物の下で反映しており〈住民〉の中には妖精や巨人などまさにファンタジー世界の住人たちが多く住む国で、精霊魔法や亜人種特有の職に着くことが出来、この国のトップは4年事に『ティア共和国』周辺に住んでる部族などの長が務めているらしい。
『エンポリア』は砂漠の中にある商業国家で様々な国から多種多様な物が流通されているため、レベルがある程度上がった〈訪問者〉は1度は訪れた方がいい国らしい。多種多様な物がある反面物価が高く本国での価格の5倍10倍等で売ってるものや詐欺に会う者が多数いるらしい。
『ブシドー』という国は【征夷大将軍】という職に着いたものが1番上でそこから各地の領主が支配している場所に分かれている国らしく。
この国にいる〈住民〉は基本的にレベルが高く数多くのカンストしている戦闘職についている〈住民〉や超級職についているものも1番多いらしい。
「それじゃあ『ブシドー』だな。」
「わかった。アンケートをやってるんだが何故その国を選んだのかね?」
「理由は簡単さ、戦闘職の〈住民〉が多いからだね、強い奴と戦うと相手の技を盗めるからね、これでいいかい?」
「ああ、ありがとうではこれでチュートリアルはおしまいだよ。
最後になるがこの世界では君が犯罪者になろうと英雄になろうと何になろうと自由な世界さ、だからこそ僕達を楽しませてくれる〈訪問者〉に期待している。さあ僕達を楽しませてくれよ?」
まるで玩具を見つけた子供のように楽しそうな声で言ったその声を最後に目の前が光り。
気がついたら和風の風景の場所に立っていた。




