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第23章 選択
健一は何度も自分に問いかけた。
これからどう生きたいのか。
誰のために生きるのか。
娘の結衣は成長していた。
少しずつ親の手を離れ、自分の世界を持ち始めている。
ある日の夕食。
結衣がふと言った。
「お父さん、最近楽しそうだね」
健一は思わず笑った。
「そう見える?」
「うん」
その言葉が胸に残った。
人生は長いようで短い。
いつか終わりが来る。
だからこそ、自分の気持ちをごまかしたまま生きるのは違う気がした。
何が正解かは分からない。
それでも、自分自身の人生に責任を持ちたい。
健一はようやく決断する。
逃げるのをやめよう、と。




