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第22章 覚悟
会してから数か月。
二人は少しずつ会うようになった。
以前と違い、隠れる必要はない。
だからといって簡単に前へ進めるわけでもなかった。
失ったもの。
傷つけた人たち。
その重みを二人とも知っている。
ある日、川沿いの遊歩道を歩いている時だった。
由香が言った。
「私、三年前は自分の気持ちしか見えてなかった気がします」
健一は静かに聞く。
「今は違うんですか?」
「はい。だからこそ、今度はちゃんと考えたいんです」
人生はやり直せない。
だが、選び直すことはできる。
二人は若い頃の恋人同士ではなかった。
それぞれの人生を背負った大人だった。
だからこそ、軽い気持ちでは進めない。
しかし同時に、もう後悔もしたくなかった。




