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第24章 再会の街角
春。
桜が咲き始めた頃だった。
駅前の広場。
三年前に別れ、そして再会した場所。
由香はベンチに座っていた。
健一が近づくと、由香は優しく笑う。
「お待たせしました」
「私も今来たところです」
ありふれた会話だった。
だが二人にとっては特別だった。
若い頃に夢見たような劇的な恋ではない。
派手な出来事もない。
それでも確かなものがあった。
信頼。
理解。
そして、一緒に歩いていきたいという気持ち。
桜の花びらが風に舞う。
健一は空を見上げた。
人生には遠回りがある。
間違いもある。
後悔もある。
だが、そのすべてが今につながっている。
「行きましょうか」
健一が言う。
由香はうなずいた。
二人は並んで歩き始める。
これから先の未来へ向かって。
ゆっくりと。
確かに。




