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第15章 修羅場
家の中には重苦しい空気が漂っていた。
拓也は感情を抑えきれなかった。
「いつからなんだ?」
「どこまでの関係なんだ?」
矢継ぎ早に問いかける。
由香は涙を流しながら謝ることしかできなかった。
しかし謝罪だけでは終わらない。
失われた信頼は簡単には戻らないからだ。
一方、健一のもとにも連絡が入った。
由香からの短いメッセージ。
『全部知られました』
たったそれだけの文章だったが、その重みは計り知れなかった。
健一は職場の休憩室で画面を見つめたまま動けなくなった。
予感はあった。
いつかこうなると分かっていた。
それでも、どこかで自分たちだけは大丈夫だと思い込んでいたのかもしれない。
だが現実は容赦がない。
家庭、家族、社会的信用。
今まで当たり前だったものが、一気に揺らぎ始めていた。




