エピローグ『君と歩く未来』
春の光がやわらかく差し込む朝。
新居の窓辺で、陽菜はコーヒーを片手にさくやの隣に座る。
「……さくやさん、おはよう」
「おはよう、陽菜。よく眠れた?」
「うん……さくやさんが隣にいてくれたから、安心して眠れた」
さくやは微笑みながら、陽菜の手をそっと握る。
「……陽菜、俺たち、色んなことを乗り越えてきたね」
「うん……怖いこともあったし、辛いこともあったけど……」
陽菜の目には、喜びと感謝の涙が浮かぶ。
「でも、さくやさんがそばにいてくれたから……私、全部乗り越えられた」
さくやは陽菜の手を強く握り返す。
「……俺もだよ、陽菜。君と一緒だから、どんな未来でも怖くなかった」
窓の外には桜が満開で、風に揺れる花びらが二人を優しく包む。
「……さくやさん、私……これからもずっと、あなたと一緒に歩きたい」
「……ああ、陽菜。これからもずっと、君と一緒だ」
二人はぎゅっと抱き合い、互いの温もりを感じながら笑う。
時間がゆっくりと流れる中、過去の苦しみや涙もすべて、幸福に変わった瞬間だった。
夜――寝室で手をつなぎながら、さくやと陽菜は小さく囁く。
「……おやすみ、陽菜」
「……おやすみ、さくやさん」
二人の未来には、試練もあったけれど、愛と信頼、そして絆で満ちていた。
これからも一緒に歩く日々が、確かに続いていく。




