第10話『休日、二人だけの時間』
春――午前中。
大学の近くの小さな公園。
「……さくやさん、今日は……ありがとう」
「……ああ、俺も楽しみにしてた」
「……でも、ちょっと緊張してます……」
「……なんで?」
「……だって、二人きりで一日過ごすの、初めてですもん……」
「……そっか……じゃあ、リラックスしていいんだぞ」
陽菜は少し笑いながら頬を赤くする。
「……うん、でも……緊張は……やっぱり……」
「……あはは、俺も同じだ」
ベンチに座り、手を自然に握る二人。
「……さくやさん、今日、何したいですか?」
「……そうだな……散歩しながら話すのもいいし、カフェに寄るのもいいな」
「……じゃあ、両方しましょうか?」
「……いいな、それ」
歩きながら、小さな笑い声が二人の間にこだまする。
「……さくやさん、私……手、つないだままでいいですか?」
「……もちろん」
手を握るたびに、互いの温もりが胸まで届く。
「……さくやさん、私……緊張しすぎて、顔が赤くなっちゃってますね……」
「……いや、陽菜、それくらい可愛いってことだ」
「……そ、そうですか……///」
カフェに寄り、二人でケーキをシェア。
「……さくやさん、このケーキ、美味しいですね」
「……ああ、陽菜と一緒だから余計に美味しい」
「……さくやさん……///」
笑いながらも、胸がぎゅっとなる陽菜。
「……陽菜、今日、ずっとこのまま一緒にいよう」
「……はい、さくやさん……」
公園に戻ると、ベンチに座り、夕日を眺める二人。
「……さくやさん、私……」
「……ん?」
「……もっと、さくやさんのこと知りたいです」
「……そうか……俺も陽菜のこと、全部知りたい」
「……///」
互いに笑いながら、少しずつ距離が近づく。
「……さくやさん……今日は、すごく幸せです」
「……俺も、陽菜と一緒で幸せだ」
手をぎゅっと握り返す二人。
風が優しく吹き、夕日が二人を包む。
「……ねぇ、さくやさん」
「……うん?」
「……私、これからも……あなたとずっと一緒にいたいです」
「……もちろん、陽菜……ずっと一緒だ」
初めての休日デート――
自然体で見せる甘さと心理描写、二人の距離はもう完全に縮まった。




