王太子殿下と放課後のお茶会
日本の話
「エルシー、放課後だ!カフェテリアに行こう!」
「はい、ミーリク殿下!」
というわけでミーリク殿下のエスコートでカフェテリアに来ました。美味しいおやつとお茶をごちそうになってます。
「ところで、元平民の君がどうやって王族の中でもトップクラスの魔力保持者である自分と同じ魔力数を保有しているのか聞いてもいいだろうか?」
「えっと、小さな頃から魔力を使いまくれば多少は魔力が伸びると聞いたので、今から魔力を使いまくれば魔力1000も夢じゃない!と思って赤ちゃんの頃から魔力を使いまくり、幼児期にして魔力1000に達し、その後も魔力石を作りまくる過程で魔力がどんどん増え続け、気付けばこうなっていました。」
「ほう、つまり赤ん坊の頃から既にそれだけの頭脳と意識があったと」
実に興味深い、と言うミーリク殿下は楽しそうです。
「理由は分かるのか?」
「えっと…信じていただけるかわからないのですが…」
私は転生者である事をミーリク殿下達に説明しました。元は地球の日本にいたこと、篠田有里朱という名前だったこと、年齢は15歳だったこと、孤児で、養護施設で育ったこと、道路に突然飛び出した女の子を助けてあげたことで魔法でなんでも解決出来ちゃうこの世界に転生したこと、元々は魔力たったの1だったことなどなど。信じていただけるか心配でしたが、ミーリク殿下もシューリク様もフェリューシャ様も信じてくださいました。
「なるほどねー、それなら納得かも」
「地道な努力の積み重ねと親孝行のために魔力石を作ったことでそれだけの魔力を得られたのか。エルシーは偉いな」
シューリク様が私の頭を撫でてくださいます。クールでありながらお優しい一面もお持ちのシューリク様ですが、頭を撫でられるのはさすがに照れます。
「エルシーちゃん真っ赤ー!可愛いから俺も撫でちゃお!」
フェリューシャ様も私を撫でてくださいます。
「む。シューリクとフェリューシャばかり狡いぞ。僕もエルシーの頭を撫でたい」
横からミーリク殿下が私の頭に手を伸ばします。そしてなでなでしてくださいます。殿下にこんな事していただいていいのかな?
「あ、ありがとうございます」
「いや、僕がしたいからしただけだ。気にするな」
「そういえばお友達らしいこといっぱいするんでしょ?エルシーちゃんが元いた国ではお友達ってどんなことするの?」
「うーん、一緒にゲーセンに行ったり、カラオケに行ったり、一緒に登下校したり、寄り道したりとか。あと映画を一緒に見に行ったりとか」
とりあえず思いつく限りのことをあげてみる。
「ゲーセン?」
「あ、えっと…遊技場…みたいな?あとはプリクラを撮ったりとか…」
「プリクラ?」
「えっと、簡易な写真撮影機みたいなものです。シールに加工してあるので色々なものに貼ったり出来ます」
「ふむ、なるほど。エルシーの元いた世界では魔法がない代わりに科学技術が進んでいるんだな」
この国にも科学はあるがそこまで進んでいないし、文明のレベルも違うようだ、とミーリク殿下。
「娯楽が発展しているということはそれだけ民が余裕のある生活を過ごせているということだろう。よかったら君のいた国の話をもっと聞かせて欲しい」
「そんなことでしたら喜んで」
そうして私達は日が暮れるまで日本での生活についてお話しして、ミーリク殿下直々に家まで送っていってもらいました。
日本って考えてみるとすごい国ですよね




