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魔法なき世界の異端魔導士 ~冤罪で捕まりかけた大魔導士は異世界で自由気ままに旅をします~  作者: 出雲大吉
第3章

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第127話 イレーネさん、8を4枚も持っています……


 森に入ると、あちこちから魔力を感じた。


「多いですね」

「ゴブリンやコボルトだらけだがな」

「そんな感じ? 王都の大森林と比べてどう?」


 イレーネが聞いてくる。


「あそこよりも多い。ただ、魔物の質は低いな」

「ふーん……儲けを考えた時に明後日からの討伐をどうするかは考えものね」


 2倍だからな……魔石を考慮すると3倍。


「とりあえず、魔物を避けることにして、森を探ってみるか」

「よろしく」


 俺達は魔物を探りながら進んでいく。

 俺達に割り当てられた区画くらいは魔力探知でカバーできるので楽なものだった。

 とはいえ、距離があるし、扇状なので奥に行けば行くほど範囲は広くなる。


「オークもいないな」

「リストを見る限り、ゾンビも出てきていいはずです。しかし、ゴブリン、コボルト、たまにウルフくらいですね」


 微妙だな……


「ヴェルナー、さすがにいくつかは倒した方が良いんじゃない? 調査がメインとはいえ、成果がゼロは怪しすぎる」


 それもそうだな。


「じゃあ、近いやつを適当に狩っていくか」


 ウルフやコボルトを狩りながらも奥に進んでいく。

 すると、15時すぎには割り当てられた区画の確認が終わった。


「どうする?」


 イレーネに意見を求める。


「うーん、終わったしねー。これ以上、何を調べろって言うの?」


 まあな。


「戻りますか。帰りも調査をしながら戻ればいいと思います」


 リーエの言う通りだな。


 俺達は帰りも同じように適当に魔物を狩りつつ、森を観察しながら帰る。

 すると、村の前に簡易な柵で作られた陣地ができていた。


「早いものね」

「軍だからな。それにあのライオネルの軍だ」

「隙がなさそう」


 そうでもない。

 ライオネルにしても、こういう軍にしても、不測の事態に弱い。

 まあ、そうならないように細かくしているんだから仕方がないが。


 俺達は門があるところに向かった。


「戻ったか。早いな」


 門を守っている兵士が声をかけてくる。


「終わったんだ」

「それは結構。昼間のテーブルのところにライオネル様がおられるので報告は直接してくれ」

「わかった」


 陣の中に入ると、テーブルに向かう。

 すると、ライオネルが座っており、地図を見ながら考え事をしていた。


「ライオネル様、ただいま戻りました」

「おー、ヴェルナーか。早いな。今日は様子見といったところか?」

「いえ、終わりました」

「本当に早いな。さすがはヴェルナーだ」


 そのさすがはどういう意味ですかね?

 密偵じゃないぞ。


「冒険者ですので森で活動は慣れています」

「そうか。それでどうだった?」


 ライオネルが本題に入る。


「魔物が多いです。それもゴブリンやコボルトといった雑魚がメインですね。オークもゾンビも見かけませんでした」

「そうか……獣は見たか?」

「いえ、見てません。見たのはゴブリン、コボルト、ウルフだけですね」


 鹿も猪も見ていない。


「ふーむ……実は村人もそう言っているのだ。罠にもかからないらしい」


 罠にも?

 それはさすがに変だな。


「でっかいトカゲですかね?」

「まだわからん。とにかく、ご苦労だった。明日も調査となるが、終わったのなら討伐に入ってくれていい。その辺りは他の冒険者達と話し合ってくれ」


 帰ったらレナートに相談だな。

 リーダーがいると楽で良い。


「わかりました。あの、討伐の報告はどこで?」

「あっちに報告する場所を作ってあるからそこで報告してくれ」


 ライオネルが右の方を指差した。


「わかりました」


 俺達は一礼すると、この場から離れ、指示されたところに向かう。

 すると、屋台みたいなところに兵士が立っていた。


「成果はここか?」

「ああ。出してくれ」


 兵士が頷くと、リーエが魔石を出した。


「うむ。ゴブリンが3、コボルトが4、ウルフが1だな……」


 兵士がメモをしていく。


「金はあとでまとめてか?」

「そうなっている。討伐料、日当、ボーナスも全部まとめるからギルドで受け取ってくれ。異議申し立ても受け付けるが、それもギルドを通してくれ」


 誰も何も言わねーよ。

 貴族だろ。


「わかった。それとなんだが、俺達はどこで休めばいいんだ?」

「どこでも構わない。そうだな……この陣の出入り口から南の方の区画が空いているぞ」

「じゃあ、そこにする」

「ああ。ご苦労さん。明日も頑張ってくれ」


 俺達は出入り口まで戻ると、左にある広場を見る。


「この辺か……」

「良いと思うわ」

「テントを設置しましょう」


 俺達はテントを設置し、中に入ると、一休みする。


「今、何時だ?」

「17時前。他の人達も帰ってくるんじゃないかしら?」

「帰ったら明日の相談だな」


 俺達の調査は終わったし。


「明日は討伐でしょ? 3倍のボーナスタイムだけど、割の良い獲物がいなかったのが難点ね。交渉して、別のところに移動できないかしら?」

「話してみるか」


 俺達はトランプをしながら過ごしていく。

 すると、複数の特徴的な魔力を感じた。


「レナート達だな。帰ってきたみたいだ」


 参加している冒険者達は魔力が大きいからわかりやすい。

 特にレナートは大きいからもっとわかりやすい。


「優秀そうだし、終わってそう」

「出てくる」


 カードを置く。


「ババを2枚も持ってるじゃないの」

「2とエースも2枚ずつ持ってます。ずるいです」


 絶対に勝てたのにな……


お読み頂き、ありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
8を4枚出して上がりたい。。
他のみんなと同じで、サブタイ見たら瞬間7並べだと思った オチを見ても7並べの頭だったので、なんでそのフダなら勝ちなのか分からなかったよ〜(笑)
七並べで8を4枚はエグいな、と思ったら大富豪だったかw
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