表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法なき世界の異端魔導士 ~冤罪で捕まりかけた大魔導士は異世界で自由気ままに旅をします~  作者: 出雲大吉
第3章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

115/132

第115話 今日も早めに寝ましょう


「防御結界は問題ありませんね。銃弾も防げます」


 リーエがしれっとした顔で言う。


「そうだな。これで何かあっても防げる」

「でもさー、魔法ってバレない?」

「バレても良い。銃を向けてきた時点で敵だ」


 殺す。

 撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだ。


「それもそっか。まあ、ためらわないわね」

「そういうことだ。じゃあ、検証はこれでいい。狩りを再開しよう」

「ええ」


 その後、本格的に狩りを始めていく。

 今回は大物だけじゃなく、ゾンビやウルフなんかも積極的に倒していき、魔石を回収した。

 昼になり、昼食を食べた後も狩りを続けたが、15時を過ぎた辺りで森をあとにすると、町に戻る。

 そして、ギルドに入ると、やはり人が少なく、右端にブリジットがいたのでそちらに向かった。


「こんにちは。なんか御二人に依頼が来てますけど……」


 ブリジットが苦笑いを浮かべる。


「それは後ね。まずは精算をお願い」

「わかりました。それでは魔石をお願いします」


 ブリジットがそう言うと、リーエが魔石を置いていく。


「今日は薬草と毒切草はないから」

「ええ。当分は昨日の分で大丈夫なので問題ありません。しかし、今日は多いですね」


 ブリジットがカウンターの上にある魔石を籠に詰めながら呆れる。


「今日は頑張ったから」

「なんかもうランクに関係なく依頼を回した方が良い気がしてきますね。まあ、そういうわけにもいかないんですが……では、精算してきます」


 籠に詰め終えたブリジットが奥に向かう。


「なあ、やっぱりランクを上げないと実力があっても依頼って回ってこないのか?」

「ギルドが認めても依頼主が認めないケースもあるのよ。そもそもギルドが認めるっていうのがランクだからね。難しいところなのよ」


 ギルド側も絶対に二重登録って思っているだろうが、規定は規定か。

 ギルドは実績を重視しているから仕方がないだろう。


 俺達が待っていると、ブリジットが戻ってくる。


「いやー、すごいですね。めんどくさいので詳細は明細書を見てください。とにかく、28万6000ソルです」

「どうも」


 イレーネと金を分けると、財布に入れる。


「それで依頼なんですけど……」

「あー、それね。ギルマーティン伯爵家のおぼっちゃまから来た?」

「ええ。おぼっちゃまはどうかと思いますが、ライオネル・ギルマーティン様から指名依頼が来ています。どうしたんですか? あなた達、この前、ここに来たばかりですよね?」


 普通に考えたらありえないな。


「ほら、図書館に行くって言ってたでしょ? その時に会ったのよ」

「あー、なるほど。確かに貴族の方は図書館を利用されるイメージがありますね。じゃあ、図書館は利用できたんですか?」

「そこよ、そこ。冒険者はCランク以上だってさ。受付で止められたのよ」

「あー……Cランクですか……うーん……もうちょっと頑張ってください」


 もうちょっと頑張ればCランクになれるらしい。

 そのもうちょっとの詳細を聞きたいが。


「そういう話を受付でしてたらそのおぼっちゃまが来たのよ。それで話をしていたらなんか10日後、いや、9日後か。9日後に遠征をするから明後日のその演習についてこいって言われたわけ」

「なるほど……それで森での護衛依頼になっているわけですか」


 護衛?


「護衛って感じじゃないと思うけど……向こうも兵を連れていくと思うし、どちらかというと同行よ?」

「同行と護衛では護衛の方が評価が高いんですよ」


 あー、ライオネルの配慮か。


「あの人、なんかすごく良い人なのよね」

「ギルマーティン家は評判の良い家です。ギルマーティン伯爵は正義感の強い人で有名ですね」


 ライオネルは良い家で良い教育を受けて育ったんだな。

 それでもちゃっかり愛人を作っているのは貴族のご愛嬌か?


「まあ、そういうわけで指名依頼が来ているわけよ」

「なるほど……あんまり良くないですし、他の高ランク冒険者を回したいんですけど、まあ、そちらが取ってきた仕事ですので何も言いません」


 結構、言ってるけどな。


「大丈夫よ。貴族を相手にするのも慣れてるし」

「そうですか……じゃあ、まあ、お願いします。料金は40万ソル、仕事内容は護衛と魔物狩り、場所は東の大森林、朝の7時に東門に集合です」


 40万ソルもくれるのか……貴族ってすごいな。


「了解。じゃあ、明後日に行ってくるわ」

「失礼のないようにお願いしますね」

「わかってるわよ」


 俺達はギルドをあとにすると、宿屋に戻った。

 そして、いつものように順番で風呂に入ると、部屋でゆっくりする。


「良い依頼ですね。40万ソルです」

「さすがは貴族って感じね。これでいくらになる?」

「今日の儲けで80万ソル弱になっています。魔石次第では120万ソルを超えるかと……」


 あっという間だな。

 この前までは80万ソルを貯めるのに苦労していたというのに。

 やはり儲かる町で腰を据えてやると違うな。


「目標額を上方修正した方が良さそうね……よし、200万ソルにしましょう」


 良いと思う。


「どんどん貯めていきましょう。それで明日ですけど、どうしますか?」

「ああ。それなんだが、明日は休みにしないか? 連続で森に行っているし、明後日は仕事だ」

「良いんじゃない?」

「私も賛成です。英気を養うべきでしょう」


 2人が頷く。


「じゃあ、そうしよう。俺も報告書を書いてしまいたいんだ」


 銃のやつね。


「あー、それがあったわね。了解。私はエンチャントの練習でもしようかな。あとトランプ」

「良いと思います」

「よし、そうしましょう。これ、旦那。イレーネさんの手が空いてるわよ」


 はいはい。


 俺達は夕食を食べると、トランプや魔法の練習をし、ちょっとしてから就寝した。


お読み頂き、ありがとうございます。

この作品を『おもしろかった!』、『続きが気になる!』と思ってくださった方はブックマーク登録や↓の『☆☆☆☆☆』を『★★★★★』に評価して下さると執筆の励みになります。


よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【新作】
終末世界の帰還錬金術師 ~日本に戻ったら人類と悪魔が戦争をしていましたが、異世界で勇者になれなかった俺達はスルーして適当に生きたいと思います~

【予約受付中】
~書籍~
最強陰陽師とAIある式神の異世界無双 〜人工知能ちゃんと謳歌する第二の人生〜(2)

【新刊】
~漫画~
その子供、伝説の剣聖につき(1)
web版(カクヨムネクスト)はこちら

35歳独身山田、異世界村に理想のセカンドハウスを作りたい ~異世界と現実のいいとこどりライフ~(1)
35歳独身山田、異世界村に理想のセカンドハウスを作りたい ~異世界と現実のいいとこどりライフ~(2)

左遷錬金術師の辺境暮らし 元エリートは二度目の人生も失敗したので辺境でのんびりとやり直すことにしました(1)

~書籍~
左遷錬金術師の辺境暮らし 元エリートは二度目の人生も失敗したので辺境でのんびりとやり直すことにしました(1)
左遷錬金術師の辺境暮らし 元エリートは二度目の人生も失敗したので辺境でのんびりとやり直すことにしました(2)
左遷錬金術師の辺境暮らし 元エリートは二度目の人生も失敗したので辺境でのんびりとやり直すことにしました(3)
左遷錬金術師の辺境暮らし 元エリートは二度目の人生も失敗したので辺境でのんびりとやり直すことにしました(4)

覇王令嬢の野望 ~絶対平和主義の少女に転生した最強女帝の帝国再建譚~(1)
web版はこちら

宮廷錬金術師の自由気ままな異世界旅 ~うっかりエリクサーを作ったら捕まりかけたので他国に逃げます~(1)

【現在連載中の作品】
スマホ転移で始める異世界ゆるゆる生活 ~日本の商品が高値で売れたのでスローライフを目指すことにしました~

魔法なき世界の異端魔導士 ~冤罪で捕まりかけた大魔導士は異世界で自由気ままに人生をやり直すことにしました~

元暗部の英雄、再び暗躍する ~娘のために正体を隠して無双していたら有名になっちゃいました~

宮廷錬金術師の自由気ままな異世界旅 ~うっかりエリクサーを作ったら捕まりかけたので他国に逃げます~

その子供、伝説の剣聖につき (カクヨムネクスト)

週末のんびり異世界冒険譚 ~神様と楽しむ自由気ままな観光とグルメ旅行~

左遷錬金術師の辺境暮らし ~元エリートは二度目の人生も失敗したので辺境でのんびりとやり直すことにしました~

バカと呪いと魔法学園 ~魔法を知らない最優の劣等生~

35歳独身山田、異世界村に理想のセカンドハウスを作りたい ~異世界と現実のいいとこどりライフ~

最強陰陽師とAIある式神の異世界無双 〜人工知能ちゃんと謳歌する第二の人生〜

【漫画連載中】
その子供、伝説の剣聖につき
コミックグロウル

35歳独身山田、異世界村に理想のセカンドハウスを作りたい ~異世界と現実のいいとこどりライフ~
カドコミ
ニコニコ漫画

左遷錬金術師の辺境暮らし ~元エリートは二度目の人生も失敗したので辺境でのんびりとやり直すことにしました~
ガンガンONLINE

最強陰陽師とAIある式神の異世界無双 〜人工知能ちゃんと謳歌する第二の人生〜
カドコミ
ニコニコ漫画

【カクヨムサポーターリンク集】
https://x.gd/Sfaua
― 新着の感想 ―
休日〜 魅惑〜 らら〜
いつも楽しく読ませてもらっています 今更感もあるのですが毎回金の単位にソルを付けているのが少しくどく感じます
さらっと恋人つなぎを要求するのかわいいな
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ