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『閑話休題』
私は本を綴じた。
数多のモノたちがざわめく。
「生きたい、生きたい、生きたい、ただそれを願っただけなのに。」
「願いを叶えてやっただろう、ただ生きるという。」
「便利だね、こういうのは。」
「そうだろう、楽でいいだろう。」
「悪こそが正義とは思わんか?悪が悪であり、正義が正義とは限らない。正義があってこそ、悪が存在し、その逆もまた然り。即ち、悪があってこそ、正義が成り立つとも云える。」
「くだらんことを永遠に考えるのか。」
「周りのヒトも変わらないけど、永遠の美が得られたからいいわ。」
「今日という一日が明日も来年も、永遠に続く。」
「ヒトを救うために自分自身でさえも殺そう。」
「こうも簡単に自分自身を殺せるものか。」
うるさい。
私はそのヒトではないモノたちを手で叩きつぶした。
赤い血は流れない、その代わり。
青色のスライム、緑色の光、金色の液体、黒色の粒、橙色の固体。
それらが出てくる。
私はそれを無視し、ごみ袋に詰め込んだ。
さて、次はどんな実験が待っているんだろうなぁ。
それだけが楽しみだ。




