正義の使者になりたかった男
あなたはこう思ったことはないだろうか?
ヒトを助けるスーパーマンになりたい
これはヒトを助け続けた男性のお話。
彼は正義の使者の夢を見ていた。
そのための努力を惜しまなかった。
何処かに困っているヒトがいたらすぐさま助けに向かう。
どんな時でさえ。
どんな事さえやる。
正義のためなら。
しかし、やはり彼個人では足りない。
もっと強く。
もっと早く。
もっと敏感に。
彼は望む。
彼は知らなかった。
彼の周りのヒトはそれだけでも感謝していた。
それでも彼は望む。
そこに、現れる。
ヒトか分からない異形な姿をした彼が現れる。
彼の前には、一つの店。
『なんでも叶えます』
彼は躊躇いなく、異形の彼を倒す。
中に入りたかったから。
異形の彼を倒す。
呆気なく異形の彼は消滅する。
ただ、一閃。
剣を振るうだけで。
彼は足から消滅する。
何故か彼は振り返り笑っていた。
異形の彼が完全に消滅する。
それを見届け、店内に入る。
中には、科学者らしきヒトがいる。
科学者は彼の欲を見抜く。
科学者は彼に提案する。
彼は承諾する。
さらなる力を求めるために。
科学者は彼を改造する。
種々雑多な遺伝子を彼に組み込む。
結果、彼はさらなる力を得た。
ヒトの姿を捨てて。
彼は異形な姿になる。
それでも、彼は狂喜した。
これで、たくさんのヒトを救える。
ヒトは恐怖する。
彼を見て、恐れ逃げ惑う。
彼は絶望した。
元に戻してもらうように、あの店に向かう。
そこで、感じる、背中の違和感。
振り返ると彼がいた。
剣を持った彼がいた。
彼は喜ぶ。
ヒトに恐れられる異形の彼は消滅するから。
ヒトのために死ねる。
彼は笑う。
剣を持った彼はそれを見届け、店内に入る。
そこにいる、科学者の提案を受ける。
完




