楽な道を選び続けた女
あなたはこう思ったことはないだろうか?
楽に生きたい
これは楽に生きてきた女性のお話。
彼女はただひたすら生きてきた。
何も為さず何も目指さず、ただ、生きた。
ついには何もしなくなった。
ただ生きているだけ。
そこで彼女は珍しくニュースを見た。
見るのも面倒くさがった彼女が見た。
そこで流れた一つの文章にひどく興味を抱いた。
彼女は強く願う。
ひたすら強く。
ただ願うだけ。
何も為さない。
だが、そこで動き始める。
彼女の人生が変わる。
彼女は深く深く眠る。
眠る。
目覚める。
彼女が居た。
目覚めた彼女は喜んだ。
彼女は二人。
怠け者の彼女は新たな彼女に様々な雑用を任せる。
付き添いのメイドのように彼女は働いた。
やがて、それでも足りなくなった。
彼女は働かない。
深く深く眠る。
また、新たな彼女が居た。
彼女は三人。
身の回りの事、全てを任せる。
身の回りの事は二人の彼女で事足りた。
生理的な事はまだ足りない。
彼女は面倒くさがった。
それすらも。
再び眠る。
また目覚める。
また、新たな彼女が居た。
彼女は四人。
彼女は五人。
そこで充分。
彼女は満足した。
しかし、彼女は不満だった。
彼女は殺した。
彼女は一人。
また、深く深く眠る。
そこは彼女の世界。
そこにお店がある。
当たり前のように存在している。
『なんでも叶えます』とあるお店。
誘われるように、いつものように、入って行く。
中には、神様がいた。
彼女を作る神様が、いた。
彼女は喜ぶ。
また、楽になれる。
神様は喜ぶ。
実験体が、モルモットが、来た。
神様は作る。
これで100体は超えただろう。
彼女を作り続ける。
完




