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『閑話休題』
これにて終幕。
私は揺り椅子に座りながら一つ、一つ、劇場を観ていた。
どれもこれも残酷で。
けれども、ほんの少しだけ、救いがあるような。
そんなお話。
私はそんなお話が大好きだ。
そんなお話を作れるヒトが大好きだ。
だからこそ、楽しんで観れる。
これほど、愉しめたお話は久しぶりだ。
ただひたすらに神を愛した。
ただひたすらに声を愛した。
ただひたすらに人を愛した。
ただひたすらに真を愛した。
ただひたすらに幸を愛した。
そのヒトたちはただ、ただ、ひたむきに愛した。
愛しつづけた。
愛しつづけたからここまで求めてきた。
求めつづけたからここまで堕ちてきた。
堕ちつづけたからここまで狂ってきた。
狂いつづけたからここまで愛してきた。
私はただ、求めてきたヒトへ求めるモノを差し出しつづけた。
狂ったから、楽しむために集めた。
楽しみ、愛でて、壊していく。
ヒトでなくなったそれを壊していく。
壊して、壊して、それでも、それを愛でる。
結局のところ、私も。
ただひたすらにそれを愛している。
愛しつづけても。
求めつづけても。
堕ちつづけても。
狂いつづけても。
私は、結局、それを愛する。
愛しつづける。
気付かぬうちに私は微笑んでいたようだ。




