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金を愛した女

あなたはこう思ったことはないだろうか?

金さえあれば

これは大富豪になりたかった女性のお話。


彼女はある一つの信条があった。

地獄の沙汰も金次第

彼女は誰よりも金を愛していた。

どんなモノよりも金を優先。

そんな彼女はかつて、不幸な人生を謳ったヒトだった。

この世界のあらゆるヒトよりも不幸だった。

だからこそ、金を誰よりも愛していた。

彼女の人生の転機となった、たった一つのモノ。

黄金がなる木の種。

彼女は喜びながら、種を植えた。

彼女はひたすら金を増殖させる。

際限なく。

そうして、一つの大樹に成長した頃。

彼女は命を失う。

けれども、彼女は存在する。

彼女の実体は、肉体は、確かにそこにある。

ヒトの命を糧に成長する大樹の元になって。

彼女は確かにそこにある。

彼女は黄金を自らの内に宿しながら、命を失う。

彼女は生き返ると信じた。

地獄の沙汰も金次第

金さえあれば、何だってできるから。

彼女は生き返ると信じた。

信じ、自らの身体を黄金がなる木に捧げた。

黄金がなる木の種を飲み込んで。

喜びながら。

捧げた。

彼女を知るヒトは堕ちた姿を見て、消えていく。

泣き叫びながら。

供物となって、消えていく。

彼女は喜ぶ。

黄金がなる木が成長していく。

彼女は喜ぶ。

生き返ると周りには黄金に囲まれている。

彼女は感謝する。

『なんでも叶えます』の店長に感謝する。

店長、黄金の仮面を着けた誇り高きファラオ王。

ファラオ王は金に執着する彼女を見て喜ぶ。

新しい実験が始まる。

莫大な富を与える。

ヒトはどの様に生きていくのか。

彼女は喜ぶ。

莫大な富を得た。

彼女は堕ちて狂う。

もう二度と目覚めない。

彼女は自らの全てを黄金がなる木に捧げる。

ファラオ王は愉しそうに彼女の最期を見届ける。

種を手に。

新たな実験体を求めて。


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