ep.9 : 引きこもり開始
短いです。
2026/4/26:誤字を修正
ステータスを見た後は、エリクサーを飲んでステータスを回復させた。あれ飲んだら一瞬で体力満タンなったから本当にエリクサーには感謝だよな。
という思いを持ちつつ、とりあえずはさっきの戦いの反省会を始めることにした。
「それじゃあ、これから反省会を始めます。まあ、メンバーはひとりだけど」
ちょっとひとりという部分に心を痛めつつも、今回の反省を超えに出してみることにする。
「まさかゴブリンの棍棒が木刀と当たる直前で軌道修正してくるとは思わないわ…あれは完全に初見殺しだぞ」
とりあえず、言ったことを紙にメモしておく。
「あとは…痛みか。まあしょうがないけど痛みに慣れてないせいでどうしても攻撃食らった直後は固まってしまうからな」
というのを繰り返して、反省会をしてみると、いくつかの課題を出すことが出来た。
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課題①:油断しすぎていた
課題②:痛みに慣れていないせいで動きが鈍ってしまった
課題③:その場のノリ的な感じで言ってしまったため、剣を試しに使ってみたり魔法を試してみたりしなかった。
課題④:県の技術など、実力不足
課題⑤:最強・最恐・最凶なゴブリンの対処
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と言った感じだ。まあうん、とりあえず剣と魔法を試しに使ってみようか。
ということで剣と魔法を試してみることにした。魔法の試し打ちの後に魔力切れかなんかで動けなくなったら時間の無駄なので、先に剣を振ってみる。
すると、剣が意外と重たかったり、平和ボケしていたのが災いしてか、まともに降ることが出来なかった。修行確定だ。
とりあえず剣は分かったということで今度は魔法を使ってみた。何の魔法が使えるのかは何故か自然にわかるので、とりあえず無難なやつを唱えてみる。
『火炎球』
直径1メートルくらいの火の玉が出た。そして魔力が10減っていた。そのまんまだな。いやそれが普通なんだけども。
とりあえず他の属性も使ってみた。水は水球風は(空気弾)エアバレット、土は土壁とどれもそのまんまだった。そして消費する魔力量も10だった。もしかしたら初級では10、中級では10より上の数というように統一されているのかもしれない。
ちなみに、上位属性魔法の初級魔法は光球、暗闇、雷球、氷球だった。消費魔力は基本属性魔法の初級の時と比べての倍の20だった。しかも、闇属性以外全部球だったんだよな…もっと他のやつを出してくれ。
まあ、魔力量が足りないし、初級魔法しか行使することが出来ないのでこっちも修行確定だった。(ただし、レベルアップ以外で魔力量が上がるかは分からない)
とまあ、これによってダンジョンで引きこもることが確定した。あとついでにステータスは少なくともダンジョン攻略開始まで見ないことにした。修行終わった時どんな感じになったか気になるし。
そのせいで、空間のレベルが物凄いことになっていることを界は知らない。
◆
そうして引きこもりが確定した1時間後、界は手を振っていた。
というのも、剣か魔法どちらの修行から始めるか迷った時に、剣を使った修業をする前に手を使った修行をしていることを何処かで聞いたのを思い出したからである。まあ全部がそうなのかは知らないが。
さらにもうちょっと考えると、魔法も研鑽するべきではあるが、魔力の伸ばし方が分からない今は、とりあえず磨いたら成果が出そうな剣をやったほうが良いと思ったのもある。
ゴブリンに棍棒で負けた仕返しに剣で勝ちたいからではないのかって?まあそれも多少はあるが、やっぱり剣のほうが魔法よりリターンが大きいと思ったからな。まあ魔法もある程度剣の腕が上達したらやるつもりである。
というこで、剣の修業から開始することにした。とは言ってもまずは手を使った修行で体のコントロールを鍛えるだけだけどね。
何かの小説で読んだ気がするが、何の小説かは忘れてしまった。ただ、その小説で書いてあった通りちゃんとコントロールできてるようで全然出来ていないと分かった時はちょっとだけ驚いた。
ということで界は手を振っていた。ひたすら手を降るだけの単純作業で暇ではあるが、別に大したことはなかった。
「ぐぅぅぅ〜」
腹の虫だけは違ったようだ。いやまあ、朝から今までずっと何も食べていなかったから当然ではあるのだが。
ということは置いといて、とりあえず腹が減っては戦は出来ぬ理論でなにか食べ物を探すことにした。
結論から言うと、現代人が食べるような食べ物は当たり前だがなかった。ただ、普通そうに見える怪しい茸だけはあった。
まあやっぱり探してみてもそれしか無いので、それを食べてみる。もちろん毒キノコだった場合に備えて、エリクサーをすぐに飲めるようにしてだ。
そうして怪しい茸を食べた。また結論から言うと、結構やばかった。
食べてすぐに息ができないくらいに苦しくなって、吐血もしていた。ギリギリエリクサーを飲めたから良かったが、飲めていなかったら普通に死んでいただろう。
ただし、謎にお腹は満腹になっていて、食べる前よりも体の調子がめっちゃ良くなっていた。
悲しいがこれ以外に食料になりそうなものがないし、1つで満腹になってくれたりするので、今後はこいつに頼っていくことになりそうだ。よろしくな、並列茸(いい効果と悪い効果が並列しているから並列茸である。とっさに名付けたのでおそらく正式名称ではない。)
そうして、並列茸にお世話になりながらダンジョンの攻略を初めて1年が経った。
とは言っても、1年経って変わったのは今やっている修行と並列茸に関する知識量だけである。
まず、修行の方は体のコントロールがある程度出来るようになってきたのもあり今は筋トレ(体力作り)と素振りも並行して行っている。まあそれくらいだ。
木刀はあまり重いと感じなくなってきた。ただ、手単体のときはある程度自由に動かせるようにはなったが、木刀を持った状態だと全然駄目なので要修行である。
次に、並列茸の方である。並列茸は、食べるとランダムに状態異常効果を付与する代わりに、1つで満腹になるのと必要な栄養を最適な量摂取できる万能で最悪な茸だったのだ。1年間食べ続けてきたおかげで多少は慣れたが、それでもなかなか慣れないものである。
ただ、筋トレや並列茸のお陰で体格は良くなったし、状態異常のせいで謎に痛みにも慣れてきてしまった。果たしてこれは良いことなのだろうか?――良いことであることを願おう。
とにかく、そんな感じで修行は順調だった。ただ、たったのこれだけじゃあいつには勝てないだろうし、そもそも1年くらいしか修行をしないつもりはない。睡眠欲がないおかげでほぼ24時間(食事でどうしても多少時間を使ってしまうので)修行できるのだから存分に使ってやるしかないだろう。
ちなみに、どうやって時間を把握しているかと言うと、普通に広場にダンジョン挑戦開始からの時間が載っている石碑があったので、それを見ているだけである。
そうして修業を続け、修行開始から10万年が経った。




