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スキル【空間】がチートすぎて異世界スローライフが出来なくなった。最悪!  作者: メガネをかけている饅頭
第1章:異世界召喚・スキル研究編

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ep.26: ここはどこ?

2日連続タイトルを忘れていました。現在はタイトルを追加しております。


また遅れてしまった……

辺境への旅3日目。


「ここはどこ?」


界は知らない馬車の中にいた。


こうなった経緯は、前日にまで遡る。



「いい天気だなぁ」


「いい天気ですねぇ」


「平和だなぁ」


「平和ですねぇ」


辺境への旅2日目、界達は気持ち良さそうに馬車の上で日向ぼっこをして(なご)んでいた。


すると、突然馬車が止まった。


「きゃっ」


と聞こえたので声の聞こえた方を見てみると、馬車が急にとまったのに驚いたのかバランスを崩して転落しそうになっている成都さんがいた。


それを見て、急いで成都さんをキャッチする。


「大丈夫?」


と聞いてみると、


「は、はひ……」


と恥ずかしそうな声が帰ってきた。


「本当に大丈夫?」


「だ、大丈夫でしゅ。だ、だから、降ろしてくれりゅと……」


と言われて成都さんの方を見てみると、お姫様抱っこをしていた。


「ご、ごめん!」


と言って急いで降ろすと、名残惜しそうにしつつも成都さんは顔を赤らめていた。


もちろん界も恥ずかしさで真っ赤になっている。


すると、馬車の先頭の方から御者の人が笑いながらやってきた。


「馬車を急に止めたことを謝りに来ようと思ったら随分と面白いことやってるじゃねえか。これで付き合ってないのが本当に信じられないわ」


「そ、それでどうして急に馬車を止めたんですか?」


「ああ、それが衛兵に止められてな。どうやらこの先にある橋が傷ついて渡るのが危険になっているらしいからよ、ちょっと迂回路を使おうと思うんだが大丈夫か?」


「それなら全然大丈夫ですよ」


「助かる。ちょっと魔物と遭遇しやすくなったり1日遅れるかもしれないが、それは許してくれや」


そうして、界達は迂回路のある森に入っていった。


「全然魔物現れませんでしたね」


「なんでだろうなぁ?この道は結構魔物と遭遇するはずなんだが……」


「まあ、魔物が現れなかったお陰で明日には元の道に戻れそうですし良かったと思いましょう」


「それに、唯一現れた角兎(ホーンラビット)は何故か悟ったような顔をしてたしな」


「本当に、何ででしょうね?」


「ま、いっか」


2日目の夜は、雑談会になっていた。


その後もしばらく雑談したのち、3日目に備えて寝てから、今に至る。



「ここはどこ?」


目が覚めると、手足を縛られ腕輪を着けていた。何故か目と口は塞がれていないのが不思議だった。こういうのは目とか口も塞ぐのではないだろうか?


なんて思っていると、御者のいる方からシーリアさんが歩いてきた。ということは


「裏切りキャラだったかぁ」


「キャラというのがよく分かりませんが、確かに私は裏切りましたね。それと、もし逃げようと思っても10人くらいで見張っているので逃げられませんよ」


気配察知(サーチ)をやってみても確かに10人ほどが外にいた。ちなみに、気配察知(サーチ)はいつの間にか使えるようになっていた。おそらく《意思の試練》攻略中にスキルを獲得したのだろうが、攻略開始前以来ステータスを見ていないので詳しくは知らない。


「目的は……俺を殺すことかと思ったけどそれじゃあ優斗と美咲が怒るから人質ってところかな?」


「……もしかしたら魔王の手先で殺そうとしているかもしれませんよ?」


とりあえずはったりをかけてみたら、正解っぽかった。だが、界はそんなことは気にせずに一つ質問をしてみる。


「それじゃあ一つ質問なんだけど、シーリアさんは自分からこれをやっているのか仕方なくこれをやっているのかどっち?」


すると、一瞬息を詰まらせてから「前者です」と答えた。


「……まあそれならそれでいいんだけどさ、とりあえずこれからすることは黙って見ててよ」


「何をするんですか?」


「見てればわかる」


そう言って、界が目を閉じると周囲に虹色に光る魔法陣が現れた。その光に気づいた見張りが慌てて中に入ってくる


「何があった!?」


「魔法を放とうとしているのか?」


「いえ、分かりません」


周りが慌てる中、リーダーの男は落ち着いた様子で話し始めた。


「落ち着け。魔力封じの腕輪を着けている状態でやっているのが信じられんがこいつは魔法を創っているだけだ。よく見て見たら魔法陣に文字が現れたり消えたりしてるだろ」


と言うと、他の見張り達は一気に笑い出した。


「なんだ、この期に及んで賭けにでも出たのか」


「魔法を創るなんて伝説クラスの魔法使いが一生で一つ作れるかなのにこっちにきて2ヶ月の少年が創れる訳ないだろ」


「しかも創るのに魔力を使い続けるんだぞ、死ぬ気かコイツ」


そんな見張りに対し、リーダーの男は大きく手を叩くことで全員を黙らせた。


「確かにお前らの言うことは最もだ。だけどよ、考えてみろ。その伝説クラスの魔法使いの魔力すら封じ込められる腕輪を着けているのに魔法を創ることが出来るんだ、何があるか分からんぞ。警戒しておくに越したことはない」


「確かに……」


「リーダーの言うことは外れたことがないからな……となるとどんだけやばいんだコイツは」


そのまま見張りが界を警戒しながら騒いでいると、突然界が目を開き、「『魔法創造(マジック・クリエイト)解放魔法行使(ユース・リリース)』と唱えた。


すると、途端に


「魔法を使ったぞ!」


「何が起きてもいいように全方位警戒しろ!」


と見張り達は魔法の効果を恐れて一気に全方位を警戒し出した。その様子を見て、効果を知っている界は思わず「アハハ」と笑った。


それを聞いた見張りの1人が起こった様子で界の胸元を掴む。


「おいテメェ、何笑ってるんだ」


「いやごめん。この魔法の効果を知ってる身からすると滑稽すぎてね。それに、俺が使った魔法はもう発動が終わって無事に成功しているよ」


「んだと?じゃあどんな魔法を使ったんだよ!」


と聞かれたので、正直に答える。


「効果は簡単、『解放(リリース)』は対象の負の状況から解放するだけ。例えば、家族を人質に取られている人は家族が解放されることで家族を人質に取られている負の状況から解放される。ただそれだけだ。だから、君たちも従属の呪いが消えて晴れて自由さ」


と言うと、見張りもシーリアさんも全員が驚いてステータスを確認する。


「ほ、本当だ……」


「呪いが消えてるぞ!」


「これで俺たちはクソ野郎から自由だ!」


「……【被害者】が消えてる。ということは、本当に父さんと母さんは助かったの?」


「シーリアさんが嘘をついているのは簡単に分かったからね。少し調べさせてもらったよ。確かに武力で制圧する手もあるし俺なら簡単に出来るだろうけど、それよりこうなった元を絶った方が楽だろうからこうさせてもらったよ。なんなら今から話すことも出来るし、こっちに連れてきて一緒に辺境に行ってもらってもいいよ」


「……本当に、話せるんですか?」


「なんなら今感謝されているからね。……ただ助かるためにやったことなんだけど」


「じゃあ、お願いします」


その後、前に開発していた相互念話の魔法でシーリアさんと家族は何時間も話して泣いていた。

相互通話魔法:念話の使用している人しか話せない問題を解決し、スキルを持っていなかったり相互念話魔法を使っていなくとも念話が出来る魔法。主に叶が魔法を使えるようになるまで使用していた。今回はシーリアもシーリアの家族も魔法を持っていなかったため界を経由して話していた。


アフターエピソード①

成:(よし、これはご主人様と抱きつくチャンス!)

→この後、お姫様抱っこされ超恥ずかしくなったのであった。


アフターエピソード②

兎:(あ、これ死んだな……)

御者の言うとおり本当に死を悟っていたのであった。

(兎=ホーンラビット)


本日で連続投稿は終了となります。投稿時間がほぼ11日になってしまい私も大焦りです。

ただ、私が割と投稿頻度を詰めても良いかもと思ってるのでもしかしたら投稿頻度が増えるかもしれません。

これからも、本作をよろしくお願いいたします。

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