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スキル【空間】がチートすぎて異世界スローライフが出来なくなった。最悪!  作者: メガネをかけている饅頭
第1章:異世界召喚・スキル研究編

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23/27

ep.23:愛刀と終わらないやらかし

遅れてしまい申し訳ありません。常習犯すぎて何も言えない……

「界様。これまでの事情……質問対応でお疲れかもしれませんが、優斗様や咲様、国王陛下の合意により今後スキルを使用する際は事前に報告をお願いいたします」


2日にもわたる事情聴取を終えて最初に人から言われた言葉がそれだった。


「……え?俺悪いことしていないんだけど」


「界様ご自身でスキルについて理解していない点が多いため、知識不足による突発的なスキルの暴走防止で事前申告制になりました」


と言われたが、明らかに咲の心配がある気がした。とはいっても、おそらく本人に聞いても答えてくれないのでこの推測があっているかを知ることはできないのだが。


「取り敢えずそれは分かったし確かにスキルについては触れていなかったからいいんだけどさ、この先何をしていくんだっけ?」


そう尋ねると、今回は普通に答えてくれた。


「本日からしばらくは当初の予定と同じように貴族になる上で必要な知識を学んでいただきまし。それと共に、本来は予定に無かった優斗様と咲様との合同戦闘訓練を行なっていただきます。正直、勉強量となると界様が1番となると思いますが、ご承知おきください」


そのまま朝食を食べてから先に戦闘訓練へと移動した。


「本日から御三方の戦闘訓練の講師を務めさせていただきます。騎士団と、」


「宮廷魔法師の人だよ!よろしくね!」


と挨拶してきた講師、面倒見の良さそうな騎士団のおじさんと茶髪の元気なあからさまに魔女と思える服装の宮廷魔法師の美女が挨拶してくれた。


「優斗です。よろしくお願いします」


「咲です。これからよろしくお願いします」


「界です。よろしくお願いします」


「うん、とりあえず性格は問題なさそうだね。それじゃあ、みんなの適性を見てみよっか」


と宮廷魔法師の人が言うと、咲が気になったことがあるのか宮廷魔法師の人へ質問する。


「あの、適正は既に召喚時の鑑定で見ているんじゃないんですか?」


すると、気持ちよい音で指をパチンと鳴らして「よくぞ聞いてくれた!」と言った。


「確かに鑑定はその人のスキルを見れるけど、それはあくまで持っているスキルとステータスしか知れないからね。魔法適性はスキル化しているからいいけど、武器適正が分かるスキルは所謂(いわゆる)生産職の人には現れないから分からないんだよ。普通ならそれでいいんだけど、異世界から来た人は高い戦闘能力を手に入れられるから確かめておいた方がいいってのもあるし、勇者は剣、聖女は杖が普通武器適正だけどたまにそれ以外の武器適正の勇者や聖女が現れることがあるらしいから念の為って感じだね」


「じゃあ、その適正ってどうやって確かめるんですか?」


「それは俺が説明しよう。とは言っても実際に武器を扱ってみて自分に一番合うと思った物が適正武器だ」


と言うことで優斗と咲の適正武器探しが始まった。俺?俺はダンジョン攻略時にこそっと作って強すぎて封印した愛刀があるし刀が一番馴染むと分かってるから必要ないよ?


10分くらい適性を確認してみて、2人とも適正武器は職業の標準適正と同じと言うことが分かった。


「それでは、次は界様ですね。尋問……事情……質問では、刀が適正と言うことですが、それで合っていますか?」


「あっはい。俺の適正武器は刀ですね。なんなら俺の愛刀見てみます?」


と言うと、反応してきたのは騎士団の人ではなくて宮廷魔法師の人だった。


「いいんですか!?いやぁ、宮廷魔法師の職についていると騎士団の方をなかなか見れないですし、騎士団でも刀使いは全然いないので、一度でもいいから刀を使うところは見てみたかったんですよね!」


それに続いて、「確かに俺も界の刀裁き見てみたいかも」とか、「あの女、界に近すぎ……」とちょっと怖い声が聞こえた気がした。


「とりあえず見せるのは良いんですけど、久しぶりに使うのでちょっとだけ離れてもらって良いですかね?この刀ちょっと周りを巻き込んじゃうかもしれないので」


と言うと、ちょっと近かった宮廷魔法師の人は距離を取ってくれた。それを確認して、刀を入れていた空間から刀を取り出す。その刀は、驚くほど綺麗な銀の刃に、漆黒と純白のシンプルで美しいデザインながら地面が揺れ界以外の誰もが恐怖を感じるほど圧倒的な存在感を放つ。


すぐに空間から刀が出てくると、刀と同じデザインの鞘も現れてそのまま界の腰に装着された。


界以外のその場にいるメンバーは既に驚きと恐怖で顔を顰めているのだが、界はそれに気付かない。


「これが俺の愛刀です。すっごい切れ味を誇るんで、愛刀なんですけどダンジョンの壁をぶっ壊すくらい切れ味良さすぎたんで封印していていたんですよね。そろそろ復活させて良いかな?とりあえずちょっと試し斬りしてみますね」


そう言っても、誰も止める人は居ない。そこにいる誰もが界に試し斬りをさせてはいけないと理解しているが、あまりの恐怖に本能が動くのを止めさせているのだ。


そうして、あまりにも恐ろしく、切れ味が鋭すぎる試し斬り(最恐の一撃)は放たれた——否、放たれてしまった。


斬撃は止まる事を知らずに空気や音を斬りながら進んでいく。


やがて、その斬撃は遠くに見えた山を斬り、斬られた部分は跡形もなく斬られた。


そのまま全員が固まり、少しして、


「「「「「お、終わった……」」」」」


と言う声だけが聞こえたのであった。

界はしっかり過去の話で刀を使っています。……ちょっと確認した限りだと木刀なんですけど。

追記:しっかりとした刀(理)使っていました。


アフターエピソード

界:「終わった……」(この世界も簡単に斬れてしまった……)

他:「終わった……」(この力が振るわれたら簡単に世界が滅亡する……)

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