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スキル【空間】がチートすぎて異世界スローライフが出来なくなった。最悪!  作者: メガネをかけている饅頭
第1章:異世界召喚・スキル研究編

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ep.22:事情聴取

10分遅れた&短い……hmmm

「あっ、いやっ、えっと……」


なんとも情けない一言が漏れ出ると同時に、界はスキルを使った理由を思い出していた。


(そういえば、スキルの研究って超軽い気持ちでスキル使ってたんだった……)


「さあ、答えてね?」


笑顔のまま少しづつこっちに来る咲から今すぐにでも逃げ出したかったが、せめて今の状況だけでも把握してから撃沈しようと思う。気づいたら天国に行ってそうである。


「い、今って会議からどんくらい経った?」


すると、咲は心底呆れたような感じで時間を答えてくれた。


「はぁ……。今は会議から1時間半がすぎてるよ。本来ならとっくに歓迎会が始まってるのに界が失踪したんだから城の人総出で探してたんだからね?」


「わ、悪かった。試しにスキルを使ってみたら色々あってなかなか帰れなかったんだよ」


「……やっぱご主人様は時間感覚狂ってますね。余裕で億超え——」


「……後でどういうことか聞かせてもらうね?」


最終的に、恐怖の笑顔が戻ってしまった咲と共に城の人たちに謝罪してから歓迎会をしてもらった。事情聴取は明日になったが、その日はあまりの怖さで眠れなかったとだけ伝えておこう。



翌日、


「それで、どうして1時間半も失踪した挙句、成都先輩もいるんですか?あと、昨日先輩が言った億だったりご主人様はどういう意味ですか?」


「1時間半失踪していたのは分からない。あと、成都さんは色々あって仲間になったメイド趣味のメイド」


「「「「適当だ!!!」」」」


と、城の人全員+成都さんの前で事情聴取を受けていた。


「いや、確かに適当だけれどさ、逆に色々ありすぎて全部話すとなると長時間かかるんだよ。叶なら分かるよな?」


「……」


そうして唯一事情を知っている成都さんに声をかけるも、気まずそうにして無視された。


「……とりあえず、確かに色々ないと先輩がここにいるなんてことにはならなそうだし、そこは信じるけどさ、叶ってなんで名前で呼んでいるのかな?」


「そ、それは——」


と言ったところで成都さんから強烈な殺気がやってきた。一瞬ビビってから急いで咲の方を見ると、いつの間にか超怖い笑顔まで復活していた。これは言ったほうがいいのか言わないほうがいいのかどっちなんだろうか。


「イ、イロイロアッタンデス、ハイ」


と答えてみると、成都さんは少し安堵している一方で、咲は満足していなかったのかすぐそばに魔法を待機させていた。


「あれ?魔法の待機って高等技術ですよね?なんで当たり前のように使いこなしているんですかね?」


と言ってみるが返事がない。しかも無言の超怖い笑顔でこっちに来てませんかね?


「え?ちょっ、マジでやめて!?普通にここでそれ放つと被害やばいからさ。やめよ?うん、なんでそのままこっちに来ているのかな?」


と言ってもゆっくりと近づいてくる。


そして、後少しで界に直撃するというところで、魔法は消滅した。


「え?」


「あ、やっべ」


「……今のはなんだ?」


と言った感じで、何故か行動すればするほど事情聴取が盛り上がってしまったので諦めて全部白状した。


ただし、話す価値がないところと宵や万達のことはカットしつつではあるが。じゃないととてつもない量の話になってしまうし面倒だからね、仕方ないね。これは決して俺が話すことから逃げたわけではない。


「ア゛ー、疲れたー」


そうして、事情聴取が終わった時には既に夕方になっていた。あの人たちちょっとは休憩を入れてくれませんかね……?こんなぶっ通しで事情聴取する力あるなら異世界召喚なんてやる必要なかったでしょ……


なんてことを思っていると、シーリアが麦茶みたいなお茶を出してくれた。名前を聞いてみると、「ギム茶」と言うらしい。これまで何度か飲んだことがあるらしいが、全く気づかなかった。おそらくほとんど麦茶と味が変わらなかったので気がつけなかったのではないだろうか?そんなギム茶の効果は凄まじくこれまでの疲れが一瞬で消え去ったが、どうしても名前に抵抗感を覚えてしまうのは俺だけではないはずだ。多分。


その後、大広間でみんなで夕食をとってから風呂に入って寝た。ここでラノベならお風呂にヒロインが入ってくるとかがあるのかもだが、普通にそんなことはなかった。まあそんなことが頻繁に起きたら心臓に悪いのでやめて欲しいんだけど。


そうしてまた翌日、みんなで朝食を食べていると界の左隣に、咲が、右隣に成都さんがいた。


何故かお互いに睨み合っている理由がわからず、どうせ何か言っても面倒なことになるだけなので無言で朝食を食べていた。すると、いつの間にか成都さんのさらに隣には宵と万がいた。しかも万は渋いイケおじになっていた。


『(念話)なんでお前らここにいるんだよ!?いつの間に出てきた!?頼むから一度戻ってくれ!』


『いやぁ、これからお世話になる人たちへの挨拶は欠かせないよね?ってことで来たんだけどダメだった?』


「(声)ダメだわ!……あっ」


気づけば、全員が俺を注目していた。しかも、次第にその視線は俺が向いていた宵と万の方へ行き、


「「「「「誰!?」」」」」


と宵と万を知らない人たちの声が綺麗に重なった。おー綺麗だぁ(現実逃避)


その後、しっかりと事情聴取が執り行われたのであった。

遅れてしまい申し訳ございません。


ちょっとした設定ですが、咲は怒るとタメ口になります。

アフターエピソード

界:「なんでお前らこっち来れたの?」

万:「従魔用の空間から出ることくらい簡単だろ」

界:「うん。とりあえずお前らがおかしいことだけはわかった。」


ちなみに、イケおじな万は一部のメイドからモテたとかモテなかったとか……?

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