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日中はそうでもなかったけど、日が沈んだ今はやっぱり寒い。
暗い中、超広い庭に出て、でも何にもなくてキョロキョロしてたら、真鍋先輩が手を上げた。
その瞬間に。
一面がばああああああって、明るくなって。
「わあーーー!!」
「すげええええ」
「うわ」
「あはははは、光ちゃん何これ」
「母さん、気合い入ってんなぁ」
おうちも、庭も、木も、すごい光ってる。
クリスマスツリーとか、雪の結晶とか、そんなのがキラキラ光ってる。
時々この時期見かけるじゃん?個人のおうちでもやってるところって。
でもそんなの全然目じゃない。
何なのこれって、スゴすぎ。ここってどこかの観光スポット?っていうぐらいの勢いだよ。
「クリパっぽくなった?」
「先輩んちスゴすぎ………」
「母さん張り切っちゃって」
「どうして?」
「真尋が来るって言ったから」
「え?」
何で僕が来ると真鍋先輩のお母さんが張り切るの?
不思議に思って真鍋先輩を見る。
他の3人はそれぞれ見たい所に行っちゃって、居ない。
「母さんに間違えて真尋からもらったツーショット写真送っちゃって、母さんが誰なのこのかわいい子って」
「かわいいって………」
僕があげた写真って、風邪ひいて休んだ次の日のに僕の家の前で撮ったやつだ。
あれを真鍋先輩のお母さんも持ってるの?
恥ずかしすぎる………。
「後輩だって言ったんだけど、まあ結局バレて。超根掘り葉掘り聞かれてさ」
「え!?」
「光輝の大事な真尋くんが来るなら母さん全力でやるわ!!っつって、これ」
これって、ものすごい電飾を指差す。
大事なって、大事なって!!ていうかバレてるって!!
僕と真鍋先輩のことって、普通バレちゃいけないよね?
何か僕んちの方でも昨日デートとか言われてちょっとバレてるような気がしないでもないけど、普通はさ、反対されるよね?
眩しい、キラキラ光ってるそこで、真鍋先輩が僕の手を恋人繋ぎする。
「先輩、バレてって………」
「父さんも母さんも知ってる」
「え!?」
「大丈夫」
「大丈夫って」
「うちの親、変わってるから」
それを言うなら僕んち母さんも相当変わってるけど………。
本当に大丈夫?ってチラッて真鍋先輩を見たら。
「今度紹介しろってすげぇ言われてるから」
「えええええ!?」
「大丈夫。父さんも母さんも真尋の写真見てかわいいかわいい言ってるし」
「うわああああ」
「うわああああって」
「先輩まさか僕、女の子と間違われてるとかないよね!?」
泣きそうになりながら真鍋先輩を見たら、思いっきり爆笑された。
笑わなくたっていいじゃん!!
「そもそも写真がブレザーだろ」
「あ、そうか………。でも普通さ………」
「大丈夫」
「ホントに?」
「ホントに」
いや、いくら大丈夫って言われても、真鍋先輩のお父さんやお母さんに会うのはちょっと………。
イヤとかじゃなくて、恥ずかしすぎる。
「ま、そのうち会ってやってくれな」
「う………うん………」
「ほら、あっちも見に行こう」
「え?あ、うんっ」
真鍋先輩のお父さんやお母さんが知ってるって、それはびっくりだけど、超びっくりだけど。
反対されてなくて、良かった。
良かったああああって、真鍋先輩の手をぎゅって握った。




