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Led by cards  作者: みやぎ
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このまま一緒に俺んち行こうって真鍋先輩が言ってくれて、じゃあとりあえず荷物を取りにって、それぞれの家にバラけた。



まだ荷物をまとめてないから30分後ねって。






真鍋先輩は僕の家……僕の部屋。






ヤバい、何か………昨日のあれこれを思い出しちゃう。






「先輩ちょっと待ってて、すぐに荷物まとめちゃうから」

「おお」






僕はクローゼットを開けて、リュックや着替えを出す。



真鍋先輩はベッドにごろんってしてる。






あの位置なら見えないかな?






僕はこっそりと机の引き出しからラッキートランプを取り出して、真鍋先輩から見えないように1枚ひいた。






ハートの6…ラッキーアイテムはTシャツ。






Tシャツ?Tシャツね。長袖でもいいかな?パジャマがわりに持って行こう。



そうだ。このトランプも持って行こう。






忘れ物がないか確認しながらリュックに詰め込んで………あとは歯ブラシとか?



下に行って取って来なくちゃ。






「先輩、僕ちょっと下に行って来ますね」

「ああ」






僕は部屋を出た。






「真尋、ほら、ケーキできてるから、忘れないで持って行ってねっ。お母さん気合い入れて作ったからね!!」

「うん、ありがと。歯ブラシ新しいの持って行くよ?」

「洗面台の下に入ってるからー」

「はーい」






洗面台の下をがさごそしていたら、母さんがパタパタついてきた。






「ねぇ、真尋」

「な、なあに」






その猫撫で声が猛烈にこわい。






「頑張ってケーキ作ったからあ、母さん、ついてっちゃ、ダメ?」

「はいいいいい?何言ってんの母さん」

「おとなしくしてるから!!」

「いやいやいや、何で子どものクリパに母さんが来るの!?おかしいでしょ!?」






また母さん訳分かんないこと言ってる!!



もう、早く逃げなくちゃ!!






「だって真鍋くんのおうちでしょ?透くんも友弥くんも行くんでしょ?イケメンばっかりじゃない!!お願い、私を鞄に入れてって!!」

「無理!!」

「じゃあ隠しカメラで生中継!!」

「ダメ!!」

「パブリックビューイング」

「何言ってんの!?」

「せめて魂だけでも連れてって!!」

「それコワイから!!」

「真尋ぉ~」

「ダメって言ったらダメ!!無理って言ったら無理なの!!」






僕は母さんを振り切ってダッシュで階段をのぼった。






「いたたたたた」

「こら、走るな。大丈夫か?」

「だ、大丈夫です………」






思いっきり体重をかけて走ったせいで、怪我してる足が痛んで、部屋のドアを急いで閉めてから思わずぴょんぴょんした僕を、真鍋先輩が支えてくれた。






「どうした?」

「ううん、何でもない」

「捻挫、甘くみるなよ」

「うん、ごめんなさい。大丈夫」






もう、母さんが変なことばっかり言うから!!






って。僕。



真鍋先輩の肩につかまってる、けど。






顔を上げると、すぐ目の前に真鍋先輩の顔があって。






「……………っ」






その唇に、僕の唇が触れそうになったんだ、とか。その唇が、僕の首筋に触れたんだ、とか。



………思い出しちゃって。






「そこで照れるな。俺まで照れるわ」

「だって…………」






俯いた僕を、真鍋先輩がふんわりと抱き締めてくれて。



僕はうわって目を閉じた。






「だから、何でそんな身体ガチガチ?」

「だ、だって」

「そういうの、余計に煽られるって知っててやってる?」

「知らない………」






くすくす真鍋先輩は笑ってるけど、僕はドキドキで、それどころじゃなくて。






「準備、できた?」

「うん、だいたい」

「じゃ、あと5分、このままな」

「先輩………」

「ん?」

「5分だけ?」






真鍋先輩の背中に腕を絡めて。5分じゃ寂しいから。






「お前なぁ…………」

「先輩?」

「俺を暴走させるなっつーの」

「暴走?」

「天然ってマジこえぇ」

「僕は時々先輩が何言ってるか分かんない」






真鍋先輩がちょっと身体を離して、僕をじっと見つめる。



その目が熱っぽくて。僕は、恥ずかしくなって。真鍋先輩にしがみつく。






「真尋のせいだからな」

「え?」






何のことか分からなくて、真鍋先輩の肩に伏せていた顔を上げたら。






ほっぺたに。






キス、された。

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