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コンビニに寄って、僕はアイス食べません?って、アイスを買った。
寒いのによくそんなの食えるなって、笑われた。
真鍋先輩は肉まんとホットコーヒー。
寒いけど、寒いけどさ。だって、ラッキートランプで出たからさ。
家についたら珍しく母さんは居なくて、友弥んちからきゃはははーなんて声が聞こえて来たからきっとまた何かやってるんだろうなーって思いつつ、鍵を開けた。
「え、誰も居ないの?」
「居ないです」
「………マジか」
真鍋先輩がまた口許を抑えてぶつぶつ言ってる。
今日はちょっと挙動不審。
どうしちゃったんだろう?
「先輩、上着掛けとくから貸してください」
「さんきゅ」
冷えた僕の部屋。
エアコンのスイッチを入れて、向かい同士で座って。
しーーーーん。
「た、食べよ?」
「食べよってお前、寒くね?」
「寒いけどいいんですっ」
何かぎこちなくて。何かくすぐったい。
そんな、感じ。
真鍋先輩が肉まんを食べ始めたから、僕もアイスを食べる。
部屋があったまってないから、やっぱり寒い。
寒いけど!!食べる。
「明日、何時ぐらいに行けばいいですか?」
「何時でもいいよ、うちの親居ないから。亮平くんも適当に来ると思う」
「じゃあ透と友弥と相談して、決まったらメールしますね」
「ん、そうして」
「今日買ったやつ、僕たちで持って行くから置いてってくださいね」
「さんきゅ」
真鍋先輩の家に、お泊まり。
みんなもいるけど、お泊まり。
もうドキドキしてきちゃった。
しかも。さっき。
………お、襲うぞって。
いや、まだ、それはあれだけどね?
あれだけどって、うん、いやいやちょっともうこれ以上考えちゃダメ。
思い出して。
ダメダメ。また、赤くなっちゃう。
僕は必死でアイスを食べた。
「うーーーー、寒い」
「だから言ったろ?」
「だってーーー」
アイスを完食したところで、身体が冷えて。
僕は一緒に買ってきたホットミルクティーで手をあっためた。
でもまだ寒い。
「真尋」
「はい?」
「ちょっとさ」
「うん」
真鍋先輩を見ると、こめかみをぽりぽりしていた。
何だろ。
立ち上がるから。
トイレかな?トイレなら、下に。
って。
言おうと思ったのに。
「ひゃああああああっ」
「ひゃああって、お前」
「だだだだだだって」
「だってじゃ、ない」
「だって、先輩………」
「あったまるまで、な」
ドキドキする。
ドキドキがドキドキすぎて。
倒れそう。
だって。だって。
僕。
真鍋先輩に。後ろから。
抱き締められて、る。




