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Led by cards  作者: みやぎ
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教室で3人、真鍋先輩と木戸先輩を待っていた。



通知表を見せ合って、騒いでた。






これなら怒られないよね?大丈夫だよね?って。






そしたら。






「お待たせーー」

「行くぞー」






って、迎えに来てくれて。



はーいって返事をして、僕たちは教室を出た。










「どこ行く?」

「何食いたい?」

「ファミレスですか?」

「お好み焼き?」

「僕何でもいいです」






うーーんって、全員で悩む。






「俺、自転車取って来るわ。新井、行くぞ」

「え?あ、はいっ」

「光ちゃん、門で待ってるねー」

「おう」






透と友弥と木戸先輩と別れて、真鍋先輩とふたりになる。






だからね。



どうして。どうして?



どうして、僕を、連れていくの?






「何、食いたい?」

「うーん………先輩は?」

「カレーとかラーメンもいいな」

「あ、あったまるものいいですね」

「寒いもんなー」

「寒いですね」






日差しはあるけど今日は風がちょっと冷たくて、ラーメンいいなーなんて思ってた。






自転車置き場まで、あと、少し。






その時真鍋先輩の手が僕の手を取って、そのまま真鍋先輩のブレザーのポケットに、入る。






「先輩………」

「ん?」






もう、いいでしょ?もう、いいよね?



この繋いだ手が、答えでしょ?これって、だって。






指と指を絡めた、恋人繋ぎって、やつ。






「新井」






好きですって、もう、気持ちが抑えきれなくて。






言おうと、思ったら。






すごーく優しい声で名前を呼ばれて。






「………はい」

「もうちょっと、待って」

「え?」






隣を見たら、声と同じ、優しい顔。






「気持ちは一緒だと、思う。でも、もうちょっと、待って」

「どうして?」

「俺が、受験生だから」






受験生。






そうだ、真鍋先輩、これから大変な時期だ。






そう言われたら、もう、黙るしか、なくて。






「一緒、ですか?」

「ん?」

「気持ち」






好きって言えないなら、せめて。



好きって聞けないなら、せめて。






自転車置き場に、着く。






行かないと、3人が僕たちを待ってる。






「合わせると、ハートだろ」

「え?」

「お前がくれたストラップ。あれ、俺が緑でお前が赤。合わせるとハートが見える」

「先輩、気づいてたの?」

「前にクラスの女子が話してるの聞いたことある」

「そう、なんだ…………」






ぎゅっと握られる手。真鍋先輩のあったかい、手。






「すげぇ嬉しかった」






僕も、握り返して。






「大事に、持っとく」

「………うん」

「さ、行くぞ。………真尋」






………真尋。






今、真尋って。






真尋って。






「うん」






一緒。



一緒って分かった。



今は、それだけでいい。



それだけで、大丈夫。






真っ赤になった僕の頭を、真鍋先輩がぽんぽんって、してくれた。

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