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いつものようについたってメールで外に出て。
いつものように自転車に跨がって、いつものように真鍋先輩の腰につかまる。
電車で帰った昨日は、透と友弥が一緒でも、つまんなかった。
でね。昨日の朝からだけど、信号で止まるたびに、真鍋先輩の手が、僕の手に、重なる。
重なるんだ。手、が。
そのたびにドキドキして、そのたびに僕はぎゅって腕に、力を入れて。
僕の気持ちが、伝わればいいのにって。
その背中におでこをくっつける。
「帰りも、待ってて。飯行けるだろ?」
「………うん」
何かを話したら、そのまま好きって言っちゃいそうで、僕は、黙る。
真鍋先輩。
この手の意味は、何?どうして手を重ねるの?
僕のこと。
僕の、こと。
好き?
「24日、どうする?どっか行きたいとこある?」
信号が変わって、また、走り出す。
離れてしまう手が、少し、寂しい。
「本当に、いいんですか?25日も会うのに」
そんなに毎日いいのかなって、心配になって聞いたら、自転車を漕ぎながら、真鍋先輩の右手が僕の右手を握った。
「誕生日なんだろ?」
「はい」
「じゃあ、どっか行こう。どこがいい?」
手袋越しに、指が絡まる。
ドキドキが、止まらない。
行きたいところ?
思い付かなくて、悩んじゃう。
もう。もうさ、正直に、言っちゃっていいよね?
「僕は………先輩と一緒なら、どこでもいい、です」
「じゃあ25日に使えそうなもの、何か買いに行くか」
「先輩、サンタクロースの帽子とか、かぶってくれますか?」
「俺より新井の方が似合うんじゃね?」
「先輩も、きっと、似合うよ」
「よし、みんなでかぶるか」
「うん」
お泊まりクリパも楽しみだけど、誕生日、楽しみだな。
自転車に乗っている間ずっと。
僕はドキドキが、止まらなかった。




