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長い長い、いや、長く感じるテスト期間がやっと終わった。
テストのできは………まあまあ?
とにかく終わった。無事に終わった。
あれから………僕の誕生日に一緒に出掛けようとか、お泊まりクリパしようとか、そんな話をしてからは特にこれと言って真鍋先輩と何か進展があった訳でもなく………。
あ、もちろんラッキートランプの効果は抜群で、ちょいちょいドキドキはあったよ?
トランプの言う通りにして、ほっぺた触られたとか、学校じゃなくてコンビニで会ったとか、か、間接チュウとか………。
ちょいちょいね?
でも残念なことに、テストが終わったってことは、僕が部活に復帰するってことで、部活に復帰するってことは。
真鍋先輩と一緒に、もう自転車に乗れないってこと。
テストが終わった昨日帰り道、これで一緒に帰るのは最後だーって思ったら、何か切なくなってきて。
いつもよりもちょっと、腰に回した手に力を入れた。
「新井?どうした?」
信号待ちで止まった真鍋先輩が、僕の手を握ってくれた。
「何でもない………」
背中におでこをくっつけたまま小さく言った僕に、コンビニ寄るかって、ふたりでコンビニに寄って、肉まんとピザまんを半分こして食べた。
そして朝。今。一緒に学校に来るのも、今日でおしまいで。
「先輩、毎日ありがとうございました」
って、学校の駐輪場で頭を下げて、準備しておいたもの。
ラッキートランプで出たラッキーカラーのストラップを真鍋先輩にプレゼントした。
僕が赤で、真鍋先輩が緑だよ?
でね、真鍋先輩。これ、お揃いなんだよ。
お揃いで、ちょっとしたヒミツがある。
真鍋先輩、気づいて。
気づいて。………くれるかな。
「サンキュ。でも、今日の帰りから楽しみがなくなるわ」
「うん、僕も………」
キーホルダーが入った袋をポケットにしまいながら、そう言うから。
え?真鍋先輩も楽しみにしてくれてたの?って。
聞こうとしたけど、聞けなくて。
「無理、すんなよ。足まだ完全じゃないだろ?」
「うん…………」
ずっと俯いてる僕に、真鍋先輩の手が、ぽんぽんって乗った。
「24日、どこ行きたいか考えといて」
「僕、先輩と一緒ならどこでもいい」
「………部活は?」
真鍋先輩は僕の言葉には何も言わないで、話題を変えた。
何だこいつって、思っちゃったかな。
「坂本先生の諸事情により休みです」
「あーーー、そういやうちの顧問もそうだったわ」
「そうなんですか?ちなみに25、26もありません」
「今年は26日もかよ。やる気あるのか?坂本先生」
真鍋先輩は苦笑いをしてるけど、僕はちょっとでも長く、真鍋先輩と居たいから。
「終業式は、部活あるの?」
「あ、ないみたいです」
「じゃあ、朝迎えに行ってやるよ」
ぽんぽんってもう一度頭に乗った手。
その手を、僕は、握って。
うんって、頷いた。




