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Led by cards  作者: みやぎ
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「新井は母さん似だな」






もう遅いから車で送っていくって言った母さんに、真鍋先輩は大丈夫ですって、自転車で帰るって言った。






玄関先まで見送りに来た僕に、真鍋先輩は。






「新井の母さん。めっちゃ美人じゃん」

「え?」






母さんが美人で、僕はその母さんに似てる?



それって。何か、まるで。






「じゃ、月曜日な」






すぐに行ってしまいそうだったから。






「先輩っ」






呼び止めて。



呼び止めたけど。



何て言えばいいかな?何て言えば、伝わるかな?



楽しかった。



嬉しかった。



ドキドキして。ずっと一緒に居たくて………触れていたかった。






「ん?」

「今日は、ありがとうございました!!すっごいすっっごい楽しかったです!!」






それ以上は、言えなかった。






「俺も、楽しかった」

「ホント!?」

「楽しかったよ」






そして走り出した、自転車。






ドキドキして。



ドキドキしっぱなしで。






真鍋先輩も、楽しかった?本当に?






交差点は、今日は青信号。



でもやっぱり真鍋先輩は、前を向いたまま、手を振ってくれた。






真鍋先輩。



さっきのは僕がまるで美人って言ってるみたいだったよ。



男相手に美人って、おかしいよ?



おかしいけど。






おかしいのに、嬉しいって。



思っちゃうんだ。






遠くに真鍋先輩を見ながら、自分の、唇に、触れる。






真鍋先輩のおでこに、キス、しちゃった。



思い出して、顔が熱くなる。






ごめんね、真鍋先輩。






僕。



キス、しちゃった………。

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