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カシャッ…………
ん?カシャッ?
「二人とも起きてーー!!ご飯できたわよーーっ」
「え?」
「ん?」
母さんの声に顔を上げると、目の前に真鍋先輩の寝惚け顔があって。
うわ、超貴重な真鍋先輩の寝起き!!
って、一気に目が覚めた、けど。
さっき自分が真鍋先輩にしたことを思い出して、赤くなって。
誤魔化すために。
「母さん、もしかして………写真撮った?」
母さんに矛先を向けた。
「ふふふふ♡バレちゃった?二人があんまりにもカワイイ顔して眠ってるから、つい♡」
「もう!!ついじゃないよ!!ちょっと見せて!!」
「消しちゃダメよ?すっごく良く撮れてるんだから♡」
真鍋先輩も起き上がって、ベッドから僕たちをぼんやり見ている。
何が起こってるか、あんまり分かっていない感じ。
母さんから取り上げたスマホの、今撮った写真を見る。
ベッドで眠る真鍋先輩と、そのベッドに頭を乗せて眠る僕。
うわあああああっ!!ちかっ!!めっちゃ、顔、近いし!!
「どお?カワイイでしょ?」
ふふふふって笑う母さんと。
「俺にも見せて」
って、僕からスマホを奪う真鍋先輩。
「どう?真鍋くん、良く撮れてるでしょ?」
「そうですね、欲しいぐらいです」
「あら♡じゃあ真尋に送るから、真鍋くんは真尋にもらってね♡」
「ありがとうございます」
「ほら、ご飯できたから、食べましょう」
ふふふふ、ふふふふって。
気持ち悪いぐらい笑いながら、母さんは下におりて行った。
「ちゃんと後で俺に送れよ」
「………本当にいるんですか?」
「いるよ」
「ただ寝てるだけなのに………」
勢いとはいえ、おでこにチュウしたのが何かすごく恥ずかしくて。
しかも寝顔の写真が欲しいなんて、恥ずかしくて。
「新井、すげぇカワイイ寝顔だから」
「………っ!?」
「ほら、行こ。腹減った」
「はい………」
ほら。
ほらね?
聴きたくなっちゃう。
真鍋先輩。真鍋先輩は、僕のこと。
どう、思って、いるの?
立ち上がる僕を支えてくれる真鍋先輩に、聞きたくて、聞けなくて。
僕は真鍋先輩の腕を、きゅっと握った。




