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教室について、いつものようにドアのところまで送ってきてくれた真鍋先輩に手を振って、クラスメイトに挨拶をして、自分の席に座る。
透と友弥はまだ来てない。
まだ、ドキドキしてる。
ちょっと、うん、ちょっと、落ち着こう。
朝から色々ありすぎて、何か、ふわふわ。浮かれてるよね、僕。
あ、母さんに写真送らなきゃ。
ポケットからスマホを取り出して、さっき撮った写真を見る。
………これ、母さんに送って大丈夫?
頭を抱えられて、くっついてて、真鍋先輩はすごいいい笑顔。
僕は戸惑った赤い顔。
大丈夫かな。
普通、大丈夫だよね?変に思わないよね?
うん、大丈夫って、母さんに送ってスマホをしまった。
また撮ってって言ったら、撮ってくれるかな。
ふふふふって思わず笑っちゃって、回りに居た数人の女の子たちに、新井くんこわいよって笑われた。
明日、一緒に出掛ける約束しちゃった。
どこに行こう?どこに買いに行こう?
せっかくだから真鍋先輩に選んで欲しいな。
あ、でも、スマホケース買ってすぐ帰っちゃう?
それは………やだな。
どうせなら。どうせなら、さ。一緒にご飯食べたり、色んなお店覗いたり、したい。
「おーっす、まー」
「おはよー、まーくん」
「おはよ。朝練おつかれ」
「疲れたー」
「疲れたよー」
2人を筆頭に朝練終了組の運動部連中が来て、教室が一気に賑やかになる。
あ、後で一応坂本先生のところに行こうかな。
月曜日の朝練、顔出した方がいいですかって。
来いって言われたら。
………言われたら。
もう、真鍋先輩と一緒に登校できなくなっちゃう。
できなく、なるんだなぁ。
「何ひとりで百面相してんの?」
「え?」
「俺らが教室入って来た時はなんかニヤニヤしてて、今は今で難しい顔」
隣の席から僕を見てる透。
もう、目敏いんだから!!
「何でもない」
「まーの得意技だな」
「何が?」
「何でもない。どうもしてないって」
「だって…………」
「いいけどさ。何かあったら言えよ?」
うん。
うん。
ありがと、透。
チャイムが鳴って、慌てて鞄から色々出し始めた透に言葉にしないで言ったら、何か通じたのか、透はニッて、笑った。




