王様研究者の家族ごっこ
グロキシニア国王 兼 研究者の詩です。…覚悟はいいですか?
人の絶望 それから生まれる 不思議な力
神に愛された者だけの 非合理な力
科学者ならば 誰もが憧れる 奇妙な力
では実験を はじめましょう
この国だけじゃ 物足りない
素晴らしく、愛しい世界
ああ、私の所有物にしてしまいたい
この世界を私の手の中に…
父なんて 思ったこともない 偽りの思い
国王の跡継ぎがいれば良い 偽りの家族
国民の支持 それだけでいい 本当の願い
では家族ごっこを はじめよう
こんな遊び 反吐が出る
ウツクシク、イトシイ 『カゾク』
ああ、私はここから逃げ出したい
この家庭私には必要ない
生まれてきた 3人目の子供
この子はきっと 優秀になる
一目見てそう感じた
妻の笑顔が霞んで見える
私にはこの子しか見えない
こみ上げてきた この気持ち
この子はきっと 研究材料になる
一年経ってそう感じた
他の子供が無価値に見える
私にはこの子しか要らない
実験の為ならなんだって…
では絶望を召し上がれ
そして私を憎み 力を手に入れろ
数十年前の私のように
神の使いに会いに行くのだ
そうすれば… そうすれば私は
お前を心から愛そう
偽りのない、子供への愛情
『さあさあ。私の手の内で踊りなさい…』
ルビ多すぎですよね…。
逆に皆さまに伝わりにくいかもしれません。




