st.03 面談
東サーフェンスは、サーフェンス車両区にある四つの駅の一つで、最東端に位置する。対極西サーフェンスまでは直線距離でおよそ5キロで、線路自体は外縁直径1キロの同心円上に配置されており、外側四の駅を含む円は外殻、内側四の車両基地を含むのは内核と呼び、外殻と内核の間には1キロほどの空間がある。円の中央には直径2キロに及ぶ円筒状の建築物、エラール中央鉄道総活センターがあり、そこで色々な業務を行なっているそうだ。
これが、今俺の目の前にいる男から聞いた話だ。名をば、ヴィルス・マッケンジーとなむいいける。
「先ほども言ったが私がここのトップ、総裁なわけだが、単刀直入に言おうこの会社に入らんかね?」
うんまってくれ?理解が追いつかない...なんか変な方言の人に連れられて東サーフェンスまで行ったのは記憶がある...だけど...なんでいきなり拾われてしかもそれが社長で入社の勧誘を...!?
「...いやかね?この会社に入れば将来安泰...ちゃんとした生活もおくれるというのに...しかも社長直属だぞ...?」
「あのう、一つお聞きしてもよろしいでしょうか?」
「ああ、どうぞ。」
「給料は...?」
ヴィルスの口角がニィッと釣り上がった。
「月給50万ダル!」
なお、1ダルというのは日本円にすると1円相当のようだ。
「まあ、高い給料をくれてやるのだ。それなりの働きはしてもらうぞ?」
「と、言いますと...?」
彼は大きく深呼吸をし、上がった口角を平坦にしてこう言った。
「一度業務を始めたら二度と地面に触れられないと思え...!」
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総裁との面談から1日、急遽この世界で働くための講習に出ることになった。場所は、サーフェンス車両区内殻、四つの車両基地の一つであるサーフェンス北で行われるそうだ。エラール中央鉄道総括センターのすぐ外にあるので、建物内部の移動を考慮しなければ、比較的アクセスが良いと言えるだろう。そう、建物内の移動を考慮しなければ!
「はい、じゃあ業務手帳出してくださぁい。」
ふらふらの状態で入り口に辿り着き、受付?の人にそう言われた。
「今日は講習で...」
「ん?講習?あぁ......あー、確かに入ってるね...。んじゃあそのままでいいからコレ!腕につけてP-12番に向かってくださぁい。看板があるのでそれに従って進めば大丈夫でぇす。」
講習と書かれた腕章を渡され、半ば押されるように進み始めた。




