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ここはアマディア共和国奥地にある闘技場。
今日はここで大会が開かれるそうだ。
優勝者には、賞金が出るらしい。
戦いたい欲もありちょうど金銭が底をついていたので絶好の機会だと考えた。
簡単に受け付けを済ませアリーナの参加者控室へと入った。
「これはプラシアじゃないか。君も参加するのかい?」
私を追放した勇者だった。まだ絡んできて正直もうウンザリだった。
「では対戦表を発表いたします。皆様前方にご注目!」
前から大きな紙が張り出された。
参加者は16名のトーナメント形式のようであった。
そして私の最初の相手は
「プラシア、せいぜい頑張ろうじゃないか。」
勇者であった。
あの感じ完全に私を舐めているようであった。
「絶対負けたくない」
私の闘志がメラメラと燃えあがってきていると感じた。
「それでは1回戦と参りましょう。ルールは簡単です。どちらか一方がダウンするか、フィールド外に出るかすると負け、ルーザーとなり敗退となります。」
審判員からの丁寧な説明の後、出場者が呼ばれた。
勇者と私は相対した。
「この日を待ってたぜ、プラシア。」
人差し指で私を刺し、威圧するような話し方をしてきた。
「私もです。」
私も負けじと睨みつけることで、対抗した。
「はじめ!」
審判の威勢の良い声からバトルはスタートした。
初めはお互い牽制し合い、膠着状態が続いた。
「炎魔法、ファイアーサイクロン。」
私の周りを炎の渦が回った。
動けば火に触れて、火傷し動けなくなる。
「フフッフ、どうだい動けないだろう。降参したらどうだい?」
挑発に乗るな。
私は剣士、不可能をなんとかしていける存在だ。
こんな魔法に負けてたまるもんか。
「メーン、なんでお前は剣が好きなのに怯えているんだ。」
そうか昔怯えていたんだ。
負けるのが怖かったんだ。
そのせいで体が萎縮して、うまく剣を振ることができなかったんだ。
そうか狼の戦闘は楽しんでいた。
だからあんな力が出せた。
落ち着けこの緊迫した状況を楽しむんだ。
剣は私、私は剣。
「こんな渦簡単に断ち切れる。ソードランス。あああーーー」
勇者は驚いていた。
自分の魔法がいとも簡単に攻略されたことに。
「なぜだ。近接戦闘しかできないお前が俺になぜ歯向かうことができる?」
「勝負を楽しんでるから、かな」
次の瞬間、私の剣の風圧で、勇者は場外へと飛ばされた。
気絶しているようだった。
「勇者カザールノックダウン、プラシアの勝ち。」
初めての正式な試合での勝利であった。
その喜びは計り知れないほど大きかった。
ーーー
「ほう、なかなかやるやつがいるじゃないか。決勝で会えるかもな…。」
単発黒髪の美青年がつぶやき、試合会場に向かった。
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