4 競技場の縁で、認識のズレ
「こちら、商人さんと一緒にケフィヨルズルから来た──」
「ディシトールだ。よろしく」
「はぁ……? あ、僕はシルラジネルで──」
「僕はアルファラウル。で、“よろしく”って、何が?」
シルラジネルが競技場の外に逸らしてしまったボールは、ちょうどたまたま教練所に到着したばかりの二人のエルフの顔近くへと飛んだ。来訪者は完全に不意を突かれて叫び声を上げたものの、咄嗟に《障壁》を出して直撃は防いだので、とりあえず怪我はない。
ボールが《障壁》に当たった音に気付き、敷地外の者にボールをぶつけてしたまったことに気付いたシルラジネルは、慌ててその二人に駆け寄って謝った。
シルラジネルに続いてアルファラウルも合流したところで、やってきた同い年の友人と、初対面のエルフ──《障壁》を使ったのはこちらのようで、その手にボールが握られている──の紹介が行われたのだが……。
一人はクイハネルラ──このオルテ村の村長の娘で、シルラジネルらと同い年の女の子だ。
頭脳明晰で運動神経も抜群という絵に描いたような優等生で、基礎科目はもとより、法制も会計もすでに一人前という、ちょっとした“天才少女”である。ふだんはミーネハルマたちと共に行動することが多いが、このような村の外から来た客人の案内など、大人たちの仕事の手伝いも率先して行っている。
そしてもう一人、ディシトールと名乗ったドロウ・エルフの少年は、背格好で見るならシルラジネルたちと同じか少し年上に見えた。だが、こちらはクイハネルラの淡々とした佇まいと違い、やや切れ長の目をさっと目の前の二人にやっただけで、すぐに品定めするかのように競技場のあちこちへ視線を向けている。
競技場では、複数の《障壁》を使った“多角打ち”を練習している者や、《反発盾》を使って狙った場所へボールを打ち返す練習をする者などがいる。競技場の真ん中で打ち合いをしていたペナンジールとツァイコンタスは、今は何か確認をしているのか、寄り集まって相談しているようだ。そして──
「ネルラちゃん、待ってたよー」
「そのひとは……?」
《障壁》を使ってボール回しをしていたミーネハルマたちが、クイハネルラの姿を見つけて近づいて来た。三人とも興味津々で見慣れないエルフの顔を見つめている。
ディシトールは見目はなかなか整った──イケメン、と表現してもいい外見をしている。ただ、リフ・ボールの練習風景を見つめるその様子に、どこかやんちゃな気配を漂わせていた。
「やぁ、僕はディシトール! ケフィヨルズルで、リフ・ボール少年の部の代表選手をやってるんだ。ここの教練所で今日はリフ・ボールをやってる、って聞いて、ちょっと見てみたくてね?」
「──!?」
女の子三人の誰何に、突然トーンの上がった自己紹介が飛び出して、集まった地元組の五人は面食らった。
全員のもの問いたげな視線は、他所の街からやってきたドロウ・エルフから、彼を案内してきたクイハネルラの顔に移る。クイハネルラは普段はあまり表情豊かというわけではない。だが、今の彼女は心なしか疲れたような顔をしていた。
(あー、これは……)
(いかにも面倒臭そうな……)
クイハネルラの様子から、集まった面々は何事か察し、それぞれ視線を交わした。何か言うべきなのかもしれないが、どう接したものか測りかねて沈黙が落ちる。
「──見学ということであれば、そちらのベンチを使ってください。教導役には話を通しておきます」
そっけない平板な声音で、クイハネルラは傍らのベンチを指し示した。避けるように誰とも視線を合わせようとしないその態度には、できれば関わりたくない、という気持ちがにじみ出ている。
そうやって対応を切り上げ、クイハネルラは競技場の中心にいるツァイコンタスのもとへ小走りで向かう。
残された面々は再び目を見交わした。
「……それじゃ、私たちは練習に戻ろっか」
「そうだね、ネルラちゃんも来たから二対二とかでも──」
「やぁ、もし良かったら僕がお相手するよ?」
ミーネハルマとキーオマーヤは、つとめてさりげなくその場から離脱しようとしたが、外来のエルフは空気を読むことなくちょっかいをかけてきた。
ミーネハルマはそっぽを向き、キーオマーヤは何とも言えない顔で頭をかく。タシュクハミウはそんな二人の間で、あせあせと皆の顔を見回している。
ディシトールから顔を背けたミーネハルマはひどい渋面になっていた。いちおう渋い顔をしているのを隠す気はあるらしいが、はたから見ても拒絶しているのは明らかだ。少なくとも、シルラジネルとアルファラウルにはそのように見えた。
「あー……私たちはリフ・ボールをやってるわけじゃなくて、ボールを使って《障壁》の訓練をしてるだけだから……代表選手なんていう上級者の相手はちょっと──」
「いやいや、遠慮しなくていいよ? なんだったら上達するように手伝ってあげるし?」
硬めの愛想笑いを作ってキーオマーヤがやんわり断りを入れようとするも、ディシトールは諦めない。キーオマーヤの口元はヒクつき、タシュクハミウは泡を食い、ミーネハルマは──
(コイツ、ひとのハナシ聞く気がねぇーーーっ!)
口に出していないにもかかわらず、ミーネハルマの顔が見えていた全員が、彼女の心の叫びをはっきりと捉えていた。というより、むしろそれはその場にいた全員の心の声であった。
「えっと……上達の手伝いなら……シルラジネルが教わるといいんじゃない?」
「は?」
「うん? 誰だい?」
(おい、いちおうさっき名乗ってるんだが?)
シルラジネルの脳裏にそんな文句がかすめたが、それよりも面倒ごとを押し付ようとするキーオマーヤの方を抗議するように睨む。だが当人は「じゃ、がんばってねー」と、適当にいなして、ミーネハルマとタシュクハミウを引っ張って、そそくさとクイハネルラのいる方へ立ち去った。
「うーん、そんなに厳しいことは言わないつもりなんだけどなぁ……代表選手とか言わない方が良かったのかな?」
(問題はそこじゃないだろ……)
(ズレてるなぁ……)
残念そうに女の子たちを見送るディシトールに、シルラジネルとアルファラウルは内心だけで突っ込んだ。クイハネルラが疲れた顔をするのも納得の残念さだ。
「まぁ、それなら、ちょっとカッコいいところを披露して、見直してもらおうかな?」
(口に出しちゃうのか……)
(ますますズレてくなぁ……)
初対面の相手に、よくこれだけぐいぐい行けるものだと、呆れを通り越してそろそろ感心の念が湧いてきそうになる二人。ディシトールはそんな二人にやや芝居がかった動きで向き直り、さきほどのボールを持ったままの手で、びしり、とシルラジネルを指さした。
「防具をつけている、ということは、君がリフ・ボールの選手だね?」
「いやいやいやいや」
「そうじゃないんだよなぁ」
そう勘違いするのも分からなくはないが、きちんと否定しないと厄介なことになる。代表選手などという腕前の相手などできるはずがない。
「僕は──あー……《障壁》を出すこと自体が苦手だから、念のため防具をつけてるだけで……」
「むしろ初心者って言うか? 僕も《反発盾》も満足に使えないしね」
「は? 苦手? 《障壁》が?」
ディシトールは言われたことが理解できない、という様子で訊き返す。
シルラジネルぐらいの年齢になれば、ドロウ・エルフでなくドワーフやヒューマンでも大多数が《障壁》ぐらいは出せるようになっている。むしろエルフなら、もっと早いうちから使いこなせるようになることも珍しくない。
相対した二人のエルフは揃って眉根を寄せた──ディシトールは困惑から、シルラジネルは不機嫌さから。
──不意に、ディシトールは持っていたボールを、手首の動きだけでシルラジネルに向けて投げつけた。
「うわ!」
まっすぐ自分の顔めがけて迫るボールを、シルラジネルは辛くもラケットで防いだ。鈍い音を立てて跳ね返ったボールは、あらぬ方へ飛んで行ってしまう前にディシトールが作った《障壁》で再び弾かれ、彼の方へ戻る。
ディシトールは戻ってきたボールをさらに、小さな《障壁》を続けざまに生み出して自分の周囲で跳ね回らせる。最後に真上に跳ね上げて、さも何でもないことのように手元に戻して見せた。
「おい!」
「……とっさに《障壁》出せないとか、こっちの方のひとはずいぶんのんびりしてるんだね」
憤慨するシルラジネルに、ケフィヨルズルから来た、というドロウ・エルフは肩をすくめてみせた。
オルテ村のあるヤズカユルト東部のブイミルマンは、国際的な地勢としては奥まった領地である。
北のサルプラキュルト共和国に接するデリ男爵領や、長年の確執があるトゥルケリア王国を睨むオグズデビュルト辺境伯領に比べれば、対外的な脅威は少ない。
ケフィヨルズルはデリ男爵領の中心的都市なので、キダイ、オルテ村やエンティルマベタなどより自衛の意識が高いということもあるだろう。
ディシトールが取った態度は、特にシルラジネルらを見下したというつもりはなく、単に素直な感想であったかもしれない。だが、受け取り手側からすれば、それはいかにも上から目線の発言に感じられた。
「……好きで、“のんびり”してるわけじゃない……ッ」
「ラジー……」
ごく小さく、低く吐き出されたシルラジネルの言葉は、ディシトールには聞き取れなかったようだが、アルファラウルは気づかわしげにそっとその背を叩いた。
そんな二人をディシトールは、もう興味を失ったかのように視線から外して競技場を見回した。おそらく、自分の力を誇示できる相手を求めて。
だが、探すまでもなく、相手となる者はやって来ていた。
「見学希望者だそうだな? ケフィヨルズルから、だったか?」
声をかけたのは、いちおうこの場の責任者であるはずのツァイコンタスである。義務的に声をかけたものの、クイハネルラから経緯を聞かされたためか、面倒くさそうなその声音にはやる気が感じられなかった。
問いかけた教導役の巨体に、ディシトールは少し気圧されたように身じろぎしたものの、肩をそびやかして応え返した。
「ええと……うん、見学ということで。どうもここの教練所には、僕の相手ができそうなひとがいないみたいだし」
そう言って、ちらりと傍らのシルラジネルとアルファウルに視線を送った。
「リフ・ボールの鍛錬だと聞いたから、ちょっと興味があったんだけど、こんな初歩の教練だと思わなかったし」
あからさまに見下されたその言い草に、シルラジネルはむっとしたが何も言わなかった──言い返せなかった。
ツァイコンタスは表情も変えず、黙り込んだ二人をちらりと見ただけで、ふんと鼻を鳴らした。
「まぁ、お客さん相手に接待できるようなヤツはいないのは確かだな。悪いな」
そう言い、口元をゆがめてよそ者を見下ろす教導担当に、ディシトールは無意識に片眉を上げた。ただの謝罪ではないことは感じ取ったが、その皮肉の意味までは分からなかったようだ。
そうとわからなくとも、かすかに感じ取ったその違和感を振り払うように、ディシトールは首を振って、虚勢を張るようにさらなる言葉を放った。
「ぬるま湯をかぶるゆとり環境のひとに無理は言わないよ。進んで冷や水を使ったりしないんでしょ?」
「……っ」
努力が足りない、と暗に言われたシルラジネルは唇を噛む。
「おー、なんかわかんねーけど、おれは冷たくても熱くても構わねーけど?」
不意に──ツァイコンタスの巨体に隠されて見えていなかった──差し込まれた声に、少年たちはそちらに顔を向けた。
ひょっこりと顔を出したペナンジールは、特に気負った風もなく、あくまで自然体で現れた。
「で、誰?」
「──ディシトール。ケフィヨルズルのリフ・ボール少年の部の代表選手だ」
「へー」
その薄いリアクションに、ディシトールは鼻白んだ。
ここまで出会った同年代のエルフたちからは、地元や遠征試合の道中も含めて、萎縮、憧憬、敵愾心など、さまざまな反応が返ってきた。“リフ・ボールの代表選手”というのはそれくらい注目を集める存在だった。しかもケフィヨルズルは、ヤズカユルトでは主都エンティルマベタに次ぐ大都市だ。意識の高い大きな都市で代表に選ばれるというのは並大抵のことではない、と誰もが思う。
矜持が傷つけられた──ディシトールにはそのような自覚はなかっただろう。だが、自己紹介をあっさりと流された、というその事実に、わずかに苛立ちを覚えた。
だから、つい言ってしまう。
「武者修行のつもりでいろんな場所の選手と試合してみたくて父さんについてきたけど、こんな田舎じゃ無理があったね。でも、同年代で未だに《障壁》も出せない子がいるとか、逆にびっくりだよ」
「じゃ、おれと試合やってみるかー?」
「──ん?」
提案してきたペナンジールの顔を見たディシトールは、何か雰囲気が変わったことに気付いた。
淡々とした声色も、特に感情の読めない眼差しも、緊張の見られない佇まいも、何も先ほどと変わっていない。そのはずなのに──
提案であっても、有無を言わせない空気をまとった目の前のドロウ・エルフの少年に、ディシトールは我知らず身震いした。
そんな“何か”を感じ取ったものの、それは思考として形作られることもなく、ゆえにディシトールはそうとわからないまま氷風の嵐に踏み込んだ。
「自信あり、ってことかい? いいね、そうこなくちゃ」
「ツァイせんせー、審判やってくんね?」
「構わんが、さっきあんだけ打ち合って、チカラ残ってんのか?」
「あー……まぁ一本ぶんならイケんだろ──そだ、ラジー」
ペナンジールは急に笑いを含んだ声音でシルラジネルに呼びかけた。
「そのラケット貸してくれ。それがあれば充分だ」
「いや、まだ調整とか何にもしてないんだけど、コレ……大丈夫なのか?」
「なんとかなるなる。任せとけって」
シルラジネルから半信半疑といった面持ちで差し出されたラケットを、ペナンジールはにやりと笑って受け取った。
半信半疑なのはシルラジネルだけではないようで、アルファラウルも、ツァイコンタスも、そしてディシトールまでもが、今初めて手にしたであろうラケットを振り回すペナンジールに疑わしげな目を向けた。
「……まぁ、何を使っても構わないけどね。不慣れな道具を言い訳にするなよ?」
「別にラケットを使ったことがない、ってわけじゃねーから」
ディシトールの釘刺しに笑みを消し、ペナンジールはラケットの握りを確かめる。
二人の対戦が決まっていく成り行きに口を出さずにいたツァイコンタスだったが、そこで思い出したように近くのベンチに積み上げてあった防具を取り上げ、頭部保護具をディシトールに放って寄こした。
「不慣れな道具ってことなら、コッチもだろ。だが、お客さんにケガさせるわけにゃいかんから、ヤるならちゃんと防具付けろよ」
「あぁ……まぁ、仕方ないか」
「お前もだ、ペナンジール」
「え、めんどくせー」
目の前に、ぐい、と差し出された防具一式に、ペナンジールは顔をしかめる。
ふだん防具を付けない仲間のツァイコンタスは、それでもペナンジールに頭部保護具をぐりぐりと押し付けた。
「対戦相手に防具を付けさせて、お前が付けないわけにいくか。ちゃんと同じ条件でやれ」
「へーいへい」
口をとがらせてツァイコンタスから防具一式を受け取ると、ペナンジールもディシトール同様防具を装着し始めた。
二人ともに準備をしている間に、ツァイコンタスは競技場の他の面々に試合を行う旨を告げて、対戦用のスペースを確保した。先ほどまでは自身とペナンジールが試合同然の打ち合いをしていたが、暗黙の了解でほとんどその場を動かずにボールを相手に向かって跳ね返していただけだ。そのため、打ち合いの激しさにかかわらず、あまり広い場所を使ってはいなかった。
勝手知ったる相手ならいざ知らず、部外者との対戦ではどのような試合展開になるかはわからない。他の教練参加者もいったん打ち合いの手を止めて、競技場の真ん中を空けて観客に回った。
二人の準備が済むころには、競技場にははっきりとコートの線が引かれ、中央境界線の端にはポールが立てられていた。観客たちは流れ球に備えて、やや遠巻きにコートを取り囲んでいる。
審判のツァイコンタスと、得点係兼タイムキーパーとして呼ばれたクイハネルラが、それぞれポールの一歩外側に立ち、競技者二人はそれぞれの陣地に入って対峙した。
「先攻後攻はどうします?」
「ああ、先手は譲るよ」
クイハネルラの問いかけに、ことさら余裕ぶったディシトールが言い放つ。クイハネルラは確認するようにちらりと正面のツァイコンタスを見て、審判役がむっつり顔で頷くのを確認してペナンジールの陣にボールを放り入れた。
受け取ったペナンジールは、ラケットの上でぽんぽんとボールを弄んでいたが、ふとコート外のミーネハルマに声をかけた。
「わり、ミーネ、ちっと《障壁》立ててくんね?」
「は? なに急に」
「初使いのラケットだから“当たり”の確認。壁打ちさせてくれ」
「始める前にやっときなさいよ。てか、なんであたしに壁立たせんのよ」
「んー? なんとなく?」
いいかげんな答えにこめかみの辺りを引きつらせながらも、ミーネハルマは幅が一フートル(五十センチほど)で背丈ぐらいの高さの、ぎりぎり“壁”と言える程度の《障壁》を自分の前に出した。
「壁出し続けるの大変なんだから、手早くやってよね」
「さんきゅー。よっ、と」
ペナンジールは軽くボールを打ってミーネハルマの《障壁》に当てる。ボールは甲高い音を立てて跳ね返り、ペナンジールの左手側へ飛んでくるが、軽いステップから逆手で再び壁へ打ち返す。
もう一度はね返ってきたボールを、さらに順手でややすくい上げ気味に打つ。そのボールが《障壁》に当たって高く上がったのを見てペナンジールは小さく頷くと、今度は打ち返さずに左手で受け止めた。
「おっけ。もういいぜ」
軽い調子でかけられた声に、ミーネハルマは、ぶはぁ、と詰めていた息を吐いて、維持していた《障壁》を解いた。
「まったくもう……あたしの手まで煩わせたんだから、ちゃんと勝ちなさいよね」
「おう、任せろ」
気負いもなくさらりと返された言葉に、ミーネハルマは少しぶすくれたような顔をしてみせる。そんな二人のやり取りを近くで見ていたキーオマーヤとタシュクハミウは、面白そうにお互い目を見交わした。
「ンじゃ、やるか」
「よし、来い」
短く確認を済ませると、ペナンジールは審判のツァイコンタスに視線を送る。大小の砂時計が組み込まれた得点盤を保持しているクイハネルラが「どうぞ」と言って、大きい方の砂時計に手を添えたのを見て、ツァイコンタスは開始の合図を──
「はじめ」
発せられた宣言はまったく意気の上がらないものだったが、気にせずペナンジールはラケットでボールを打った。
競技場に、ボールが《障壁》に当たる音が高らかに響いた。
〇いいわけ──ズレてんのは私ですかね……
予定外に生えたシーン、そのに。
もともとリフ・ボールなんて競技なんか考えてなかったため、試合をするなんて流れも想定外。
さすがにシルラジネルとペナンジールで試合をするのは無理筋だったので、またも予定外のキャラクター、ディシトールが生えました。
泥縄で生えてきたキャラなので、造形にやや無理がある気がしてなりません。そういう意味でも、作者的にはちょっと“残念”感の残るキャラになってしまいました。
できるだけ不自然さを減らせるように気を付けましたが、最低限、違和感さえ感じさせなければ、まぁ良しということで……いかがでしょうか?
次回の投稿は、6月1日の予定です。




