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自分史  作者: 暮葉畏啓
下記録社
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自己ログ倉庫27 「論国教師とのタコカラス的英雄譚。」

今日さ、論国教師がこう言ってきた。物理内職中の俺に。なんか哲学書読んでますアピールしてたおばさんなんだけど、


「これ、君解ける?笑」


書かれていたのは、


「世界一難しいことは何か?それを答えて実際にそれができないことを証明しなさい。」


俺は一瞬天井で瞬く蛍光灯の白い光を瞳に通してから首を一回転させて論国おばさんと目を合わせた。さっきまで物理の問題を処理していたこの脳にもう答えは出ていた。


「無理っす。」


「なぜ?」


「解決できるもん。」


「いいえできません笑」


ニヤッと笑う論国教師。俺は答える。


「最も世界一難しいことが何かを答えることこそが世界一難しいことです。はい、最速ですね。」


論国教師ポカーン。クラス沈黙。俺ニヤニヤ。時計が5℃傾く。論国教師が目を見開く。でも、その口元には含みのある笑みが。俺は戸惑う。


「でもそれって、どうして世界一難しいことって分かるん?」


「…」


焦る俺。でも答える。


「途中式が抜けていましたね。」


俺の顔はすでにもうニヤニヤしていた。そのまま続ける。


「私が今から答える内容が世界一難しいことだと仮定します。」


論国教師ポカーン。クラス沈黙。


「これの反例の出しようもないよね。真実がどちらかに傾くことはない。なら、この仮定は通る。」


論国教師の肩が落ちる。


「はぁ。ここは論国です。数学じゃありません。」


俺「これ論国すか?哲学の間違いではなくて?」


俺に授業レベルを超えた意地悪質問をした論国教師は戸惑う。そして最後に破壊の一言。


「そもそも、この黒板に書いてる問題ですけど、まず世界一難しいことが何か答えて、実際にそれができないことの証明って、、、難しいことって不可能とは意味違いますよ。なんで世界一難しいことが不可能なことに意味変わってるんすか?難しいことは普通はできないけど完全に不可能という定義にはなっていませんよ?問題不良です。」


ニヤニヤニヤ。予鈴がなった。論国教師退散。クラスの連中が俺を見る。その好奇な視線を一身に受け俺は物理の問題集に思考を傾けていった。傾く秒針と同じく、俺は時とともに傾いていたのだった。

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