四人目のメンバー
「勇者?」
思わず疑問符を付けて前原は聞き返す、
「ええ、そんな奴が一緒に何かやろうって言ってくるんですよ、こんな嬉しいこと他にありますか?、その言葉に首を横になんか振りますか?」
「夜空君にとって音頭君とはとても大きな存在なのですね」
葵にとっても音頭は自分の殻を破ってくれた恩人である、その時、
「お~い、やっちゃ~ん」
大学部から戻ってきた音頭の声が聞こえた、
「祭君が戻ってきましたね」
音頭が小走りで近づいてくる、
「おや、葵会長はさっきぶりで、そっちの人はサッカー部キャプテンの前原先輩ですよね、どうもお疲れ様です」
「音頭、大学蓬栄祭の方はどうだったんだ?、許可はとれたのか?」
屋台の質問に対し音頭はしょんぼりしながら言う、
「それがね、駄目だったんだ」
「前に四人揃えばいいようなことを言ってなかったっけ?」
確か音頭がこの前聞きに行ったときはメンバーが四人揃ってれば、大丈夫なことを言っていた気がするが、
「四人目のメンバー、葵会長ですって言ったら信用してもらえなかったんだ、[氷菓会長はそういうことをする人ではありません]って言われちゃったんだ」
「あ~、なるほどな」
屋台は納得したように、葵会長の方を見た、
「し、仕方がないではありませんか、日頃の私は[生徒会長 氷菓 葵]なのですよ」
恐らく大学部の方でも[氷の模範生]と言う名で通っているのだろう、[魔法少女アオイちゃ~ん]を知っている人の方が少ない、
「じゃあ、今度は立花ちゃんも誘って四人で行こう、そうすればきっと大学蓬栄祭でも演奏出来るようになるさ、葵会長もそれでいいですか?」
「構いませんよ」
「二人ともありがとう、りっちゃんには今日のうちに僕から言っておくよ」
「なぁ、祭」
ここでサッカー部キャプテンの前原が口を開いたと思ったら、
「お前、サッカー部に入らないか?」
いきなり[祭 音頭]を勧誘しだした




