[氷菓 葵]を勧誘
「それじゃ、行ってきま~す」
「行ってきます」
「はい、行ってらっしゃ~い」
音頭の母、睦に見送られて学校に向かう音頭と屋台、
「それで、今日は葵会長に話をしに行くのか?」
登校中昨日の話を振る屋台、
「もちろん、もはや葵会長も[MIKOSI]のメンバーだからね」
「この前は魔法少女、今回は水着、葵会長はやってくれるかね?」
バンドと言うよりコスプレ大会になってきてる気がする屋台である、
「大丈夫大丈夫、きっと葵会長も笑顔でOKしてくれるよ」
「以前にも同じようなことを聞いた気がするけどな」
まさに立花に頼んだときのような状況であった、
「ほうほう、前回はミニスカ魔法少女で幼等部の子達の前に、今回は水着姿で大衆の前に晒さらせと、そう言いたい訳ですか祭君?」
昼休みになるなり、生徒会室で昨日の事を生徒会長[氷菓 葵]と生徒会役員の二人に話す音頭と屋台であるが、葵はものすごく気迫溢れる声で喋っている、夏休みだが、生徒会役員の人達は学園に来て、いろいろと作業をしているようだ、
「確かにまた演奏しようとは言いましたが、コスプレしたいとは言わなかったと思いますが?」
学園内ということもあり、今は生徒会長[葵]なのだろう、この前の魔法少女[葵ちゃ~ん]ではない、
「いいじゃない葵」
「そうそ、別に水着姿ぐらい平気だって」
生徒会役員の二人はまた葵を後押しする、
「ソレニサァア~」
「ネエェエ~」
二人が含みのある言い方をする、
「な、なんですか?、二人とも?」
「「[今度はいつ誘ってくれるのかな~]っていつもソワソワしてたじゃない」」
ガタッ、葵は立ち上がり二人の前で両手をアタフタさせている、
「あ、あんたたち!、そ、それは内緒にしといてって言ったじゃない!」
口調が魔法少女[葵ちゃ~ん]になっている、
「しょうがないじゃ~ん、葵が意地はっちゃってるんだも~ん」
「ネ~、やっぱりここは私達が後押しするしかないじゃな~い」
「ムムムゥゥ」
唸ることしか出来ない葵である、
「よし、葵会長も快くOKしてくれたみたいでよかったね」
音頭にとっては問題無いように見えていたらしい、しかし屋台は一応確認しておく、
「今のやり取りを快くOKと見ていいのだろうか?、葵会長、大丈夫という事でいいんでしょうか?」
屋台の確認に葵は大きなため息をつきながら言った、
「はあぁぁ、いいわよ、やるわよ、アタイもこのバンド[MIKOSI]のメンバーなんだから、リーダーからの要望はなるべく答えるよ」
「始めっから素直にそう言えばいいのに」
「ね~、ホント、私達の後押しが必須なんだから」
「何か言った?」
「「ううん、なあぁんにも」」




