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立ち聞き
「ぐすず」
涙を拭き鼻水をすすりながら屋台は川端に座り、すぐ隣には音頭も一緒に座っていた、
「ありがとね、おんちゃん、なんだかスッキリしたよ」
「やっちゃんが元気になってくれたならよかったよ」
まだ涙ぐんでいるが、それでも今は音頭のお陰で少し元気が出ている屋台である、
「でもやっちゃんは偉くて強いよ」
「え?」
「僕だったらあの場で泣きながらママに抱きついてたよ」
音頭はもし立場が逆だったことを考えた、その場で泣くのをこらえ走り出した屋台と違い自分だったら、
「それを言ったらすぐに追いかけてくれたおんちゃんだってとっても優しいよ」
音頭も屋台もお互いがお互いを誉めあっていると、
「フフフ」
「ハハハ」
次第に笑い声になっていった、
ダ、ダ、ダ、ダ、そんななか音頭の家の方に走っていく足音が聞こえた、
「あれ?、今のってりっちゃん?」
「そうだね、りっちゃんもやっちゃんの後を追いかけてきたんだと思うけど、僕んちの方に走って行っちゃったかな?」
「追いかけよう、おんちゃん」
「うん」
音頭も屋台も立ち上がり、音頭の家の方に向かう、




