終わってない昔話
「それじゃまたな、三人とも」
ファミレスを出て[前原 景]と別れる、
「今日はありがとうございました、お二人の仲が少しでも解ってよかったと思います」
葵も別れようとした時、
「音兄ちゃん、屋台君」
振り向くとそこには立花の姿があった、
「あれ、立花ちゃん?、どうしたの」
「二人の帰りが遅いから気になって迎えにきたの」
そう言われて屋台は携帯の時計を見ると、もう19時近くになろうとしていた、夏なのでまだ空が明るかったが、かなり話し込んでいたので当然と言えば当然か、
「三人で何話してたの?」
「いや、四人だよ、さっきまでサッカー部の前原先輩もいたんだ、俺と音頭の昔話をね」
「ム、ムカシバナシ?」
何故かカタコトになる立花だが、音頭が楽しそうに、
「そうそう、僕とやっちゃんのムカシバナシだよ~」
「お、音兄ちゃん」
何故か焦るような素振りを見せる立花だが、流石にその様子を見ている葵は気になる、
「屋台君、貴方はまだ全部を話してはいないんではないですか?」
「そ、それは」
口ごもる屋台だが、
「あ、葵会長、いいじゃないですかもう、ほら時間も遅いですし」
「よくありません」
立花が話を終わらせようとするが、葵はキッパリと言う、
「私もバンド[MIKOSI]のメンバーです、皆さんのことは知っておきたいと思います」
「「葵会長」」
屋台と立花が声を重ねて言い、そして音頭が
「解りました葵会長、じゃあ続きは僕の家で僕が話しましょう」
「音兄ちゃん!」
「いいでしょりっちゃん、もう葵会長も[MIKOSI]のメンバーなんだから、言いたいこと聞きたいことはなるべく言って聞こう、やっちゃんもいいよね?」
「立花ちゃんがよければ俺はいいけど」
屋台は立花の方を見る、顔が真っ赤になっているが、
「わ、解ったわよ、いいわよ、葵会長だって魔法少女をやってくれたんだから」
「よし、それじゃ四人揃って僕んちへレッツゴー」




