突然の出来事
「おんちゃん、帰ったら遊びに行こう」
「いいよ~、行こ行こ~」
「りっちゃんもいく」
幼等部に立花を迎えに行き三人の帰り道、帰ったら遊びに行こうと、何気ない会話をしているなか、音頭が自分の家の前に四人の人影に気がついた、
「ねぇ、やっちゃん、あそこにいるの僕のパパとママとやっちゃんのパパとママじゃない?」
確かに音頭が言った先には自分達の両親の姿があった、
「ホントだ、何かあったのかな?、行ってみよ、ほら、りっちゃんも」
「うん」
屋台は立花の手をとり音頭と三人、早足で自分達の両親のもとに向かう、
「ただいま~、パパ、ママ、どおしたの?」
「ただいま、これからやっちゃん、りっちゃんと遊びに行ってくる~、ほらりっちゃんも[ただいま]って」
「ただまぁ~」
「お帰りなさい、音頭君に立花ちゃん、それに屋台君も」
睦が声をかけた後に、
「お帰り、三人とも」
奏も声をかけたら、
「屋台、大事な話があるんだ」
屋台の父、快が話を始める、
「パパとママは仕事で海外に行くことになったんだ」
「え?」
いきなり自分の父親から何を言われたか、屋台には解らなかった、
「屋台を連れていくことは出来ない」
「パパ、僕」
快は屋台の頭を撫でながら、
「お前は俺の子だ、一人でもしっかりやれるな」
「う、うん、ぼ、僕なら大丈夫だよ、パパとママもお仕事頑張って、あ、そうだ、僕ちょっと遊びに行ってくるね、はい、ランドセルよろしく」
「や、屋台」
背負ってたランドセルを奏に無理やり押し付けて、屋台は走り出して行ってしまった、
「ママ、僕も遊び行ってくる、これよろしく」
続けざまに音頭も屋台の後を急いで追いかける、
「ママ、りっちゃんも行ってくる」
「ええ、行ってらっしゃい」
立花も少し遠くなっている屋台と音頭の背中を必死に追いかけていく、
「本当にいいのか?、快」
先ほどまでのやり取りを見守っていた、音頭の父、[祭 樂]が口を開く、
「屋台を一緒に連れていくことだって、出来るんじゃないのか?」
「知らない土地で同年代の友達もなく、寂しく生きて欲しくないんだ、俺も奏もほぼ家に居てやれないだろうから」
「そうか、だがたまには帰ってこいよ」
「なるべくならそうしたい」




