夜空 奏
「目的地に到着~、さ、入ろ入ろ」
音頭が先陣切って進んで行き、残り三人もそれに続く、四人とも席に着いたら前原が口を開いた、
「さぁて聞かせてもらおうか屋台、お前の音頭に対する執着の理由を」
「ええ、最初から話すとなるとそうですね、まだ俺達が小等部に入学したばかりの頃からの話しになりますかね」
「オッハヨー、おんちゃんりっちゃん、ガッコーイコー」
「おはよー、やっちゃん」
「お、おはよ、やっちゃん」
屋台が元気よく音頭の家の前で挨拶をする、それと同時に家から出てくる音頭と立花、そして、
「おはよう、屋台君、今日も元気ね、奏ちゃんもおはよう」
「おはよう、音頭君に立花ちゃん、睦もおはよう、毎回言うけど私達もいい歳なんだからちゃん付けはやめなさいよ」
[夜空 奏]、屋台の母親であり睦とは学生時代からの友人である、
「あらあらあら、それは無理よ、毎回言ってるでしょ、私にとって奏ちゃんは奏ちゃんなんだから」
このやり取りも何百、何千としているが、止めたら敗けと思ってしまっている奏である、
「じゃあママ達にりっちゃん、行ってきまーす」
「僕も行ってきまーす、マッテー、やっちゃーん」
「はい、行ってらっしゃい、ほら立花ちゃんも音頭君と屋台君に行ってらっしゃいは?」
「い、いってしゃあい」
口ごもりながら言う立花に続いて、
「行ってらっしゃい、屋台に音頭君」
奏も見送る、




