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あっと!ヴィーナス!!  作者: 神崎理恵子
ハーデース編
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ハーデース編 partー5 ゾンビの襲撃

 日本から一瞬にして、イタリアのローマへとやってきた一行だった。

「ここから、Google Map の経路ナビを使うんだな」

「その通り」

 スマホのナビゲーションを起動する弘美。

 マップ上に目的地までの経路が示されている。

「目的地まで、徒歩67分(5.3km)と出ているな。もっと近くに寄れなかったのかよ」

「日本からローマまで飛んだんだ。十分誤差の範囲だと思うぞ」

「まあいいや。観光のつもりでのんびり行くか」

「愛ちゃんが囚われているのに余裕だな」

「奴らの欲しいのは俺自身とファイルーZなんだろ?」

「まあそうだろな」

「だったら、愛ちゃんに手を出すことはないさ」

「本当にそう思うのか?身代金誘拐の多くで殺人となっているぞ」

「それは人間界の話だろ?神にも威厳というものがあるだろう?インディアン嘘つかない、とか良く言ってたじゃないか」

「そ、それはまあそうだが……」


 なんだかんだ言っているうちに、経路ナビの終点にたどり着いた。

 目の前には、蝙蝠が出入りする薄暗い洞窟があった。

「どうやら、この洞窟の中が目的地のようだな」

 慎重に洞窟に入る一行。

「真っ暗だな。おい、光の呪文とかないのか?レミーラとか」

「レミーラとはなんだ?」

「レミーラも知らないのかよ。ドラクエ通ならすぐ分かるぞ」

「ゲームの話をしているのか?」

「他にないだろ?とにかく光だ!」

「ふむ。まあいい!光あれ!!」

 ディアナが訴えると、辺り一面が明るくなった。

「さすが、神だな」

「当たり前だのクラッカーだ!」

「てなもんや三度笠かよ」

「そうそう。『俺がこんなに強いのも~』って、懐からクラッカー出して掲げるのよね」

「それ、古すぎるぞ。神夜映画劇場って、一体何年代のものやってるんだ?」

「さあな。地上の時間のことは、天上界では分らんのでな」

 などと話していると……。

「魔物が現れた!ゾンビが3匹。魔物の先制攻撃!弘美に30Pのダメージを与えた」

「ちょっと待て!いつからドラクエになったんだよ。ってか、なんでヴィーナスのおまえがナレーションやってんだよ」

「暇だったからよ。はい!〇〇の剣あげるから、軽く倒してよ。剣道の達人でしょ」

「俺は柔道だぞ!剣道はやってない!!」

「あらそうだったけかしら?」

「しようがねえなあ……」

 といいながらも、〇〇の剣で一刀両断でゾンビを倒す。

「チャリラリラン♪弘美はレベルが上がった……」

「もういいよ」

「さすが、ゲームをやり込んでいるみたいね。あっさりと倒しちゃったわね」

「うるせえ!勝手に抜かしてろ!!」

 暗闇の洞窟を突き進む弘美達。

 やがて頑丈そうな岩が道を塞いだ。

「行き止まりだぞ。どうやって先に進むんだ?」

「こういう時は、合言葉じゃないの?確か、神夜映画劇場でやってた……盗賊達が大きな岩の前で唱えるのよ」

「それって、アリババと四十人の盗賊か?『開け、ゴマ!』ってやつ」

「ああ、それよ!その言葉『開け、ゴマ!』よ」

 すると、ヴィーナスの声に反応して、岩が軋み音を立てて横にずれて道が開いた。

「おお!」

 あまりの拍子抜けな事に、顔を見合わせる一同だった。

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